「原付スケートボード」を観た感想。

「原付スケートボード」を見た感想。【TED】
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このTEDは2013年もの。今では「電動スケボー」と呼ばれるのが一般的になった。

 

原付スケートボードと言われると僕はすぐにアメリカのYouTuberであるCaseyNeistatの姿が思い浮かぶ。おそらくアメリカでは彼が電動スケボーに乗りながら片手にカメラを持っている姿が定着していることだろう。

電動スケートボードは移動手段としてとても魅力的な反面、安全性が確保されていなかったりと様々な問題が懸念されている。5年が経った今でも普及していない理由はきっとそこにあるのかもしれない。

個人的には今すぐにでも街で乗り回したいのだが、安全面さえクリアすればとても画期的な乗り物になるはずだから、僕はとても期待している。

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効率が最高によいのが特徴。

原付スケートボード(以下:電動スケボ)はなんといっても効率が最高によいのが特徴だ。この小さいモーターにも関わらず時速30kmほどのスピートで走り、片手サイズのバッテリーにも関わらず航続距離10kmを走ることができ、しかも充電は15分。さらに1ドルの電気代で10kmも走ることができるのだとか。これは2013年のものだから、おそらく現在はもっと長距離を走ることができるようになっているはずだ。

「原付スケートボード」を見た感想。【TED】

僕は主に自宅から10キロ圏内で生活しているから、もしこれが1台あれば車もバイクすら持つ必要がないと考えると、なんて魅力的な乗り物だろうか!(笑)。駐車場代も必要なければガソリン代も掛からない。しかも電気だから環境にも優しい。今は有名な「Booster Board」が1500ドルほどで手に入るから、どんな乗り物を買うよりもこれ1台が最も経済的で効率的なのだ。

だがしかし、電動スケボの懸念は小さいボディー、そして小さいタイヤがゆえの“安全性”に問題がある。

安全面から公道では制限されている。

僕はペニーに乗っているのだか、あれでも坂道を下れば時速30kmくらい出せる。原付の制限速度と同じスピードだと考えると、どれほど危険かお分りいただけるだろう。ちょっとした段差1つで、石ころ1つあるだけで、スッテンころりんしてしまう。もちろん、ヘルメットもプロテクターも着けていないから怪我は免れない。

実際に、僕はペニーで転んで痛い思いをしている(笑)。まったくスピードは出ていなかったが、予期しておらずうまく受け身を取れずに怪我を負った苦い経験をした。

ペニーで転んで怪我をするとこうなる。長袖かプロテクターをつけて乗るべし!

今回のTEDではエネルギー消費効率のよさや持ち運びに優れている点など、電動スケボの優れた面を主張していたが、やはり安全面については触れられていなかった。やはりこれがとってもネックなのだろう。

 

2018年の8月、アメリカのサンフランシスコで“電動キックボード”が公道に1分1ドルで利用できるように設置された。だが、義務付けされていたヘルメットを誰もつけないどころか、指定の場所以外のところに乗り捨てられていたりした。車の運転手からも危険だという声が上がっているぐらい、簡単に言うと、利用者のマナーが守られていなかった。

日本でも電動スケボは公道では走れないことになっている。どうやら“原動機付自転車”という部類になるから、ヘルメットだけでなく方向指示器なども着けなくてはならないらしい。無許可で走ると切符を切られるかもしれないから注意が必要だ。

 

環境で比較すると、カリフォルニアは道が開けていて平らで見通しがよいから小さなスケートボードでも認識しやすい。対して日本は、道が狭くて坂が多く見通しが悪いから、小さなスケボーでウロチョロされたら車を運転するドライバーは必要以上に気を使わずにはいられなくなる。

またカリフォルニアは“一家に一台の車”と言われるくらい、1つ1つの区画が遠く離れているから乗り物は移動に便利だ。対して東京はわざわざ車を持つ必要がないくらい、交通が整備されているから隣に移動するのも簡単だ。近場なら電車やバスで移動した方が早いし、スケボーで移動するようなスペースはなかなか見つからないかもしれない。人にぶつからないよう移動する方が難しそうだ(笑)。

 

中国にもレンタルできる一般の自転車が公道に設置されているようだが、日本にない理由は、もしかしたら移動手段が整っているからかもしれない。みんなが電動スケボーを持ち歩くようになれば別だが、あれだけの歩行者の中で自転車、ましてや電動スケボーを乗るのは、やはりリスキーでまだまだ好まれるとは思えない。

実用的になるまで、環境が整うまでは難しいかもしれないが、彼がイメージビデオを見せる際に言ったこの言葉は、心に留めておくべきではないだろうか。

「原付スケートボード」を見た感想。【TED】

大切なのは電動スケボを取り入れることで、街が-人々が-生活がどのように変わるのか、イメージを抱くことだ。日本で電動スケボが流行らなくても、他のところでヒラメキのきっかけになるかもしれないのだから。

アメリカでイノベーションはこうして生み出される。

ちなみにこのモーターとバッテリーは、子供用のおもちゃ屋さんで買えるそうだ(笑)。どうやらラジコンの部品の一部らしいのだが、なんというか、アメリカのイノベーションはこうして生み出されているのかと思うと驚かされる(笑)。

日本はどうしても安全面を重要視しがちだ。ソフトバンク社長の孫正義氏が「日本は記憶7割だが、アメリカは発想が7割だから、依然としてイノベーションが発達している。」と述べていたのを思い出す。もちろん良い悪いではないのだが、彼らから見習うことはたくさんあるのかもしれない。

アメリカは州ごとに法律が違うように、日本も一部の地域で「電動スケボーおっけー!」な場所があると面白いのではないだろうか。車通りの少ない場所とかなら危険も少ないだろうし、もしそんな場所があればめちゃめちゃ行ってみたいし、電動スケボを使った生活を1ヶ月ほど体験したいものだ(笑)。

 

アメリカが生み出すイノベーションと、日本人が持つ安全性や規律を守る精神が混ぜ合わさったら、きっとテクノロジーをよりよく発展させることができるのではないだろうか。

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