サッカー監督になるためにやるべきこと。元日本代表の藤田俊哉さんに聞いてきました!

サッカー監督になるためにやるべきこと



サッカーの監督を目指している僕の友人から誘われて、現在オランダのVVVフェンロでコーチを務める元サッカー日本代表の藤田俊哉さんのトークショーに参加してきました!

トークショーが行われた2015-16シーズン、藤田さんの所属するVVVフェンロはリーグ戦を2位で終えたものの、プレーオフシーズンで敗れてしまい1部への昇格はできませんでした。

そんな厳しい現状で、藤田さんはどのように監督を目指しているのか。

また、これから日本に限らずヨーロッパで監督・コーチとして活躍するために必要なスキルは何か。

藤田さん自身のオランダ生活を含めて、様々な話を聞くことができました。

特に、これからヨーロッパで活躍したい選手や監督・コーチを目指している方にとっては、ライセンスの違いなどを知っておく必要があります。

実際に聴いた話を会話形式でわかりやすくまとめました。

サッカー元日本代表、藤田俊哉さん。

藤田 俊哉(ふじた としや、1971年10月4日 – )は、静岡県清水市(現静岡市清水区)出身の元プロサッカー選手、サッカー指導者(JFA 公認S級コーチ)。現役時代のポジションはミッドフィールダー。コーチ就任

藤田俊哉さんが日本代表で活躍された世代には、”ゴン中山”でおなじみの中山雅史さんや、2014年からジュビロ磐田で監督をしている名波浩さんがいます。

現役を引退した2013年のインタビューでは「幸せなサッカー人生を送らせてもらったが、引退することを決めました。最後はいくつかのクラブからオファーをいただき悩みましたが、欧州クラブで監督をしたい気持ちがあった」と語り、それを実現するべく、現在はオランダのVVVフェンロでコーチとして就任し、指導者として選手たちと関わりながら監督を目指しています。

今回のトークショーでは藤田さんのオランダ生活をはじめ、日本で取るライセンスと海外で取るライセンスの違いや、自身がどのように監督を目指しているのか、またこれから監督やコーチを目指す人へのアドバイスなどを聞くことができました。

藤田俊哉さんのトークショーが行われた「Futbol&Cafe mf」。

今回、藤田俊哉さんのトークショーが行われたのは、サッカー雑誌にもよく載っていてサッカーファンなら知る人ぞ知る「Futbol&Cafe mf」です。

藤田俊哉のトークショーが行われたFutbol&Cafemfの写真です。

 

ガテン系のお店で店内がとてもおしゃれ。お店が空いてるときはノリノリのミュージックが流れていそうな雰囲気です。

すでに開始直前で、店内には40名ほどの人が座っていました。

藤田俊哉のトークショーが行われたFutbol&Cafemfの写真です。

 

普段はサッカーショップなので、横にはたくさんの商品がありました。

なかなか手に入らない、少しマニアックなグッズばかりでサッカーマニアにはたまりません。

藤田俊哉のトークショーが行われたFutbol&Cafemfの写真です。

 

そして!!壁にはでっかくキャプテン翼の原作者、高橋洋一さんの絵とサインが描かれていました。これはファンにはたまらない!

漫画キャンプテン翼の原作者、高橋陽一さんのサインとイラストが壁に描かれていました。

 

ワンドリンク制だったので、僕はブラジル代表公式スポンサーでもあるガラナをいただきました。

初めて飲んだけど、チェリーの後味が爽やかでめっちゃ美味しかったです!

藤田俊哉のトークショーが行われたFutbol&Cafemfの写真です。

 

そしていよいよ藤田俊哉さん登場!

サッカーに囲まれた最高の雰囲気の中、トークショーが始まりました。

サッカー監督になるためにやるべきこと

サッカーの監督・コーチ・選手が海外で活躍するためのお話。

海外・ヨーロッパで監督が出来る日本人

藤田俊哉さん

いま、ヨーロッパで日本人で監督できる人は三人しかいない。

これは自分たちのライセンスの問題が絡んでくるから。

僕はこの2年間で自分のステータスがどこにあるのかっていうのをずっと明確にして欲しいってやってるんだけど。

監督は、よっぽどこの数ヶ月で大きな動きがないと、日本人はヨーロッパのあのマーケットの中で監督できるのは三人しかいなくて。

インタビュアー

それはヨーロッパのライセンスの関係で?

藤田俊哉さん

そうUEFAプロっていうライセンスを取得しなくちゃいけないんだけど、なかなか取れるわけがないんだよねそれって。

いろいろなヨーロッパの諸外国で、昔とった人とかね。
ブンデスリーガの低迷期に入るような30年くらい前にとった先輩たちが二人いるんだけど、一人はホルンにいて。

濱吉しかいないと思う。

日本サッカー界として彼を応援するか。

じゃないとこの先、どうだろうなぁ、20年くらいでないんじゃない?

まぁまぁ長谷部のような、今のヨーロッパででバリバリやってる選手たちが、そのままヨーロッパに残ってライセンスを取ることをすれば、数年かければ彼らは簡単にできる。

だけどもそれにも5年とかね、かかっちゃうから。
やめてから5年辛抱できるかだよね。

インタビュアー

5年は長いっすね〜。

藤田俊哉さん

いや5年かはわからないけど、僕はS級ライセンスを取るまでどうしても5年くらいかかるから、どうしてもそういう問題があるよね。

 

日本のS級ライセンスと海外・ヨーロッパのライセンスの違い

インタビュアー

日本のS級ライセンスは向こうでは全く通用しないんですか?

藤田俊哉さん

それはね、すごい見解がそれぞれどういうことを言うか違って、僕もいろんな人にアドバイスもらって「ああじゃないか」「こうじゃないか」ってところをいろいろぶつけていったんだけど。

現状は、やっぱりアジアのランスはアジアのライセンスでやってる。
だから、これは切実な問題でもある。

だけど今、日本のライセンスって整ってるし、インストラクターもドイツから来てるし、だからドイツの人もインストラクターの人がきちっと言ってくれればいいんだけどね。
そういう複雑な問題がある。

でもまぁ、とればいい話だからね笑。

それを最初から知ってれば、海外に来て少しでも経験したい気持ちがあるとすれば、そっちで取ればいい話だから。

そういうのを伝えてあげたほうがいい。

S級ライセンスまで取って、さあヨーロッパでやろうっていったときに「一番下のカテゴリからライセンス取り直してください」って言われたら、辛いでしょ?

インタビュアー

それは辛いですねぇ〜。

 

日本と海外のライセンスの違いを、日本でライセンスを取られてる方に伝えるのは難しい

インタビュアー

その問題がまだ日本のS級を取られてる方々にも伝わりきれてない?

藤田俊哉さん

それをこう…どういうふうに伝わるか伝えるかっていうのがね…別に明文化されてるわけではないからね。

インタビュアー

うーん。

藤田俊哉さん

だけど一般論でいうと、FIFAの傘下にある、我々だったらアジア、他のヨーロッパや南米大陸、アフリカ大陸などがあるけど。

ここのサッカー連盟っていうのは横並びなはずだから、その横並びの一番上のライセンスは横並びでないといけない。

なんだけど、どう考えてもUEFAが一番強いと思ってるよねっていう笑。

そういうことかな。

 

だけど現実的には、そんな問題を踏まえながら、やってるところはコーチとしてやってるっていう複雑なところもある。
「あ、それいいの?」って感じで、やれちゃうんだよね。

 

だけど監督まで行くとそのハードルが厳しくなるね。
監督になりたい人もオランダ人は多いわけだから。

そん中にポンって行くと、簡単ではないけどチャンスがないわけではないから、やんなきゃいけない。

 

どのくらいかかってどういう方法があるのか知らないけど、それは少しづつその方法を探りながらやってる。

これからコーチ・監督になりたい人へのアドバイス

インタビュアー

藤田さんは難しい現状でチームのコーチとして携わってきて、例えば次の世代がそういうチャレンジをしたいっていうときに、どういうアドバイスを送りますか?

藤田俊哉さん

もちろんサッカーのことをきちんと勉強するのは必要だけど、それ以上かもしれないなと思うのは基本的な語学を日本のうちから完璧にしておくことかな。

語学だけ出来ればじゃあできるのかってわけでもないんだけど、語学がないと何にもできない。

インタビュアー

あ〜、コーチは何も喋れなくてもいいわけではないというのは、選手とは違うところですね。

藤田俊哉さん

そう「なんで来てるの?」ってなるでしょ。
だからやっぱりね、始めるのに早い遅いはないから俺はやるけど、こういうことを10代で分かっていたら、学校の時もっと勉強したかな笑。

そういうのってさ、実感っていうものがないじゃん。

だからそのときのチャンスがある人たちに、きちんとした情報をあげるっていうのはチャンスが広がることだから。
そういうこともやらないといけないし、自分のこともやりたい。

 

次にもし僕みたいにやろうとする人は、俺じゃ困る。
我々が今こうやって話してくるぐらいの、言い回しもいっぱい何通りも知って、ニュアンスもフィーリングも、自分の細かい部分も伝えられるようにしないと。

だから、語学っていうのは完璧にしないといけない。

海外で活躍するためには選手としても語学は必要

インタビュアー

藤田さんは選手としてもオランダに行かれて、先ほど指導者には語学が必要だとおっしゃられていましたけど、選手としても語学は必要ですか?

藤田俊哉さん

選手としても、絶対に語学はなきゃいけない。
もちろんなくてもできる人もいるんだけど、選手が終わったらそれで終わりだから。

選手の時に話せたほうがもっと深くみんなと話ができるし、自分を知ってもらえるし、次のチャンスが確実に広がるから。
それに仲間も増えるから。

 

就職とかさ、だいたい仲間が誘ってくれるってことが多かったしさ。

サッカー界の人事に聞いても「ここのポジションが欲しいな…」ってときに誰に頼めばいいかなっなるしさ笑。

まぁそれで決まるわけではないけど、可能性を広げるとしたら、あったほうがいんじゃない?

だって俺こないよここ!?

こんな言い方したら悪いけど、凄く繋がりがあるからこそ、4回も出させてもらってるんだよね。

インタビュアー

仲間です、仲間。

藤田俊哉さん

そんなもんだよ。

そういう繋がりは馬鹿にできないというか、馬鹿にはしてるわけではないけど、軽くはできないよね。

日本のレベルは高いけどまだ評価されていない

藤田俊哉さん

日本のコーチってきめ細かいし、勉強熱心だし。
ヨーロッパの人たちが思う日本の指導者像より全然上にあると思う。

だけど現状は、ぜんぜん評価に値しないくらいの格だったりする。僕から見ると。
それがちょっと辛い。

しょうがないんだろうけど。歴史が違うとかさ。
選手たちだって、20年前ちょっと前に言って、今このくらい増えたとかさ。

時間はかかるよね。
でも始めないと、進まないから時間は。

日本のコーチ・監督の評価を上げる一番の近道

インタビュアー

最後に、日本代表はどうですか?
オランダから見て。

藤田俊哉さん

あのね、ワールドカップでとにかく上に行ってくれない限り、つらいかな。
あんまり海外から観れる機会がないよね。

僕はよくキリンチャレンジカップとフレンドリーマッチとか見るけど。
彼らは遠いと思ってるんだよね。

僕らがヨーロッパを見る距離感と、ヨーロッパから日本を見る距離感ってすごい違うんだよね。
で、日本の試合を見たことないって人がほとんどだから。

その距離感を縮めるところだよね。
選手は割とメジャーな選手が出てきたから、そこの距離は縮めたと思うけど。

あとは必要なのは代表チームの国際大会での戦績と、クラブチームがアジアを勝ち抜いて、クラブワールドカップで優勝でもしてくれないと。
ちょっと俺が胸を張れない笑。

とにかく、我々のコーチ陣・指導者の評価を上げるのも、日本代表がとてつもなく強くなるのが一番近道だから。

そこには日本の監督がいて、その監督から僕らも学ばないといけないってぐらいまで行かないと。
彼ら(ヨーロッパ)が僕らにフットボールを教えるってイメージは変わらないもん。

やっぱりワールドカップだよね。
少なくともオランダより上に行って欲しい笑。

サッカー監督を目指す人がいまからできること。まとめ。

藤田さんのお話を聞いて、サッカー監督を目指していく人がやるべきことをまとめるとこの5つです。

  • サッカーについての勉強をする
  • S級ライセンスを取る上で、ヨーロッパと日本との違いをよく理解する
  • 語学は細かいニュアンスまで話せるぐらい習得する
  • 日本代表が国際大会で活躍できるよう応援する
  • 日本代表だけでなく、Jリーグのクラブも応援する

最も重要なのは語学ですね。

僕の友人は海外で監督をすることを見据えて、英語とスペイン語に取り組んでいましたことが間違いでなかったことに気づいたと同時に、もっともっと会話ができるようにならなければいけないと強く感じたそうです。

藤田さんが「語学が必要だとわかっていたら、学生の頃にもっと勉強した」と言っていたように、若い人たちがに語学に取り組んでいたら、海外で活躍できる可能性は大きく広がるはずです。

細かなニュアンスが聞き取れるようになるのは難しいけど、やはり練習するしかない。

最後にパシャり。

藤田俊哉のトークショーが行われたFutbol&Cafemfの写真です。

藤田俊哉さん、ありがとうございました!