「死ぬ前にしたいこと」を観た感想。【TED】

「死ぬ前にしたいこと」を見た感想。【TED】



僕はもし明日で死んでしまうとしても、今と同じようにネットを見ながらこうしてブログを書いていたいですかね。特別なことをしようとは思いません。

人は「いずれ死ぬ」という当たり前のことを意識しながら生活することで、人生で大切なものであったりやりたかったことに気づかされるわけですが、普通に生活していると簡単に忘れてしまうもんなんですよね。

そんな簡単に忘れてしまうものが本当に大切なものなのか…という話題はまた別のところで。

 

世の中のどうでもいいニュースや出来事に惑わされないよう生きていくためには、こうして他の人たちと“死”を共有するのは大切かもしれませんな。

明日死ぬなら何をする?

人は誰もが遅かれ早かれ死ぬわけですが、まさか誰も「明日死ぬ」だなんて思いながら生きてはいませんよね。もちろん僕もそのうちの1人でしたし、身近な人の死に出会うまでは考えられませんでした。

彼女の取り組みは「死ぬ前になにをしたいか?(Before I die…)」という看板を街中に置き、みんなで死を共有することでした。

「死ぬ前にしたいこと」を見た感想。【TED】

たくさんの人が書き込んだこのプレート、ものすごいエネルギーを感じますね。テーマが『死』という重たいものだからという理由もあるでしょう。

中には「死ぬ前にビームを撃ちたい。」やら「死ぬ前に生きたい。」といった珍回答もあって笑えるのですが(笑)。

 

彼女がこうした取り組みを始めたのは、大切な人を亡くした経験からだったそう。なるほどですね、彼女の気持ち分かりますぜ。

「死ぬ前にしたいこと」を見た感想。【TED】

人を亡くしたときの気持ちは、経験した人なら誰にでも共感できる部分があるでしょう。

それはとても言葉だけで表せるものではありませんが、なにもネガティブな側面だけではなくて、親密な関係がより深まるというポジティブな面もあるんですよね。

でも日常生活の忙しさに翻弄されてしまうと、その“深いつながり”を簡単に忘れてしまいます。目の前にある人生の豊かさを簡単に気づけないですよね…今の社会システムってのは。

彼女の取り組みは「自分のやりたいことを明確にする」という目的以上に、人生でもっとも大切な人間関係をもう一度思い出させてくれるという意味でも、とても素晴らしい取り組みだと思います。

死を意識することによって見えてくるもの。

僕も高校生のときに身内を亡くした経験があるのですが、そこで意識したのは「人はなぜ生きるのだろう?」というものでした。

しかし、いくら探しても「人生の目的」みたいな大きなテーマは決して見つかりませんでした。

心理学や宗教観、スピリチュアルにも触れましたが、どれも答えを教えてくれるものではありませんでしたし、そもそも見つかるはずがないのです。

でもですね、死について考えることで、ボンヤリとしていた輪郭が少しだけはっきり見えるようになるのです。

それ以来は人生を以前より豊かに過ごしていますよ。遠はまったくま見えないけれど、目先のやるべき事だけはいつもハッキリしているのです。

彼女も僕と同じように、人の死と出会い、自分の死を考えたことによって人生で大切なものを見出せたようですな。

「死ぬ前にしたいこと」を見た感想。【TED】

人は迷うと自分の外側、環境や人間関係を変えようとするのですが、それは一時的な満足感を与えてくれるだけです。

常に変わりゆく物事に心を奪われては、すぐに迷うのが常なのです。

なにか不満や満足いかない感覚を抱いているとき、変えるべき第一事項は常に自分の内側です。

そのための指標として、「明日死ぬとしたら…」と死を意識することはとても役に立つでしょう。

世界を変える、重たくて小さな取り組み。

彼女の取り組みは街中に看板を置くという小さなものですが、取り上げているテーマは『死』というとても重たいものです。

今の世の中には、大きく派手で目立ったコンテンツが世界の中心となっていますが、こうした小さくて重たい取り組みが世の中を本質的に変えていくことができるのだと、僕は信じています。

身近な人を大切にしましょう。目の前の人を大切にしましょう。とっても簡単で当たり前すぎることです。

しかし、人は簡単に忘れてしまいます僕は。昨日食べた朝ごはんくらい、すぐに忘れちゃいます。

そんなときは彼女のように『死』を意識することで、人生に迷うことなく本当に大切なものに取り組んでいけるようにしたいものですな。

ふむ、日本にもこの看板欲しいな。都市部じゃなくて地方に置いても面白そう。