「寛容さを育むため、観光に出かけよう!」を観た感想。【TED】

「寛容さを育むため、観光に出かけよう!」を見た感想。【TED】



観光とは、本来こうであるべきなのです。

僕はいわゆる一般的な観光プランで旅行するのは苦手です。

もちろん楽しいのですが、決められたプランで周る旅ではその土地の本質的な魅力を感じることはできないからですね。

僕もみなさんが経験したように、有名な観光地を巡ったり美味しいご飯を食べたりする“普通の観光旅行”をしてきましたが、心の奥底ではいつも「なんでこんなにも旅行に興味がないんだろう…?」と疑問を抱いていたのですが、その問いに今回は見事に答えてくれました。

みんなと感覚がズレているのは僕だけじゃないようで安心しました…(笑)。

同じような疑問をなげかけてくれると、僕としてもとても発言しやすくなります。大切ですね、こういうのは。

人を繋げる辛い経験。

彼はイスラエル出身で、18歳のお兄さんを小さい頃に暴力で殺されるという経験があり、最初は人を憎んでいたそうです。

「寛容さを育むため、観光に出かけよう!」を見た感想【TED】

それから学習塾で初めて“兵士じゃないユダヤ人”に会ったことで人生の転機となり、今では旅行会社のCEOを務めているようですが、人を繋げようとするのは過去に辛い経験をした人が多い印象を受けます。

かくいう僕も、子供時代を振り返ると家族間の中が悪くて孤独感がありましたし、“仲良しこよし”の友達は少なかったように思います。むしろ上っ面の関係性で繋がっている人たちを、どこか敬遠していたかもしれません。

でも逆説的ですが、だからこそ人々を心の底から繋げてみたいと思うようになったのかも知れませんね。

今の社会構造は上っ面の人間関係がはびこっています。偉い人には頭を下げ、相手が年下という理由で偉ぶる。

いわゆる日本特有の“忖度(そんたく)文化”は物事を円滑に進める上で優れている反面、ものごとの本質が見れない浅はかさも孕んでいます。

そんな上っ面な人間関係じゃ、世の中を本質的に変えることはできません。それに気づくのは、きっと彼のように人の痛みが分かる人だけかもしれません。

イスラエル周辺には内戦や紛争が今でも続いていたり、古くからある“イスラエル・パレスチナ問題”など人間観の根深い恨みや憎しみがあるので、彼の気持ちが分かるなんてとても言えたもんじゃありませんが、彼のように辛い経験をへた人たちは世界を根本的に変えてくれると、僕は信じていますよ。

価値観を超えて繋がるということ。

現在の旅行プランがツマラナイのは、なんや建造物や博物館やら周ることを売りにしていて人々との繋がりを重視していないからです。

もちろん景色を見るのも旅行の醍醐味の1つでしょう。美味しいご飯を食べたり有名な場所を巡るのは素晴らしいことです。

しかし旅行の本質が分かる人であれば、決していわゆる“観光地巡り”なんかを目的に旅行はしないのです。

 

彼はユダヤ人の友人が初めて出来たときに、そこにある“見えない壁”を感じました。

「寛容さを育むため、観光に出かけよう!」を見た感想【TED】

イスラエルにはユダヤとの強い隔たりがあるようで、彼は不思議な感覚を抱いたようですね。

僕らはネットやメディアを通して様々な国は人種の情報を手にできますが、それしか知らなければ初めて会う相手の人間性に対して鈍感になってしまいます。

身近なところだと中国とか韓国とか北朝鮮の人たちですよね。もちろん彼らには育った文化的な背景があるのでそれを無視するわけではありません。

 

価値観を超えて繋がるとは、国や人種や思想を超えて“同じ人間として繋がること”だと僕は思うのです。

これは頭で考えても分かりません。どんなに頑張っても今の社会では“北朝鮮”という言葉を聞くだけで、誰の心にも隔たりが出来ることでしょう。それが自然です。

しかし、根本的には同じ人間なのです。ただ生まれた場所が違うだけなのです。バックグランドが違うだけなのです。

僕は社会や宗教などの文化的背景に負けることなく、誰に対しても同じ人間として向き合える人間でありたいです。彼のように。

地元の人と繋がる観光を。

僕は20歳の頃にヒッチハイクをしたことで、地元の人たちと話したり触れ合うことの大切さを実感しました。見ず知らずの人を車に乗せて、ご飯まで奢ってくれて、最後に写真を撮って別れましたが、終わったときには「なんて素晴らしい体験だったんだろう。」と、いくらお金を払っても味わえない感覚を心の底から味わったのでした。

もしすべての観光がそんな経験を提供してくれるとしたら、この世界の人々をもっと身近に繋げていくことができるはずです。

僕もそうやって、人々の距離を近づけていける活動がしたいんですよね。

「寛容さを育むため、観光に出かけよう!」を見た感想【TED】

その為には壊さなくちゃいけない壁があって、それは“固定概念”という一言にまとめることが出来るものの、種類が多すぎるので1つ1つを探すのはとても困難です。

でもそんなことをする必要はないとここ最近は分かってきました。

ただ目の前の人に対して普通に優しく接していればいいんですよ。日本人はおそらくこれが得意なはずです。そこに忖度という“損得感情”が孕むととても小賢しくなるので気を付けなければならないのですが。

 

観光地に足を運んだときに、景色ではなくそこにいる人々に注目してみましょう。

有名な場所だけを訪れるのではなく、スポットを浴びることなく密かに暮らしている人たちと触れ合ってみましょう。

美味しいご飯や景色を楽しみに行くだけではなくて、そこで暮らす人々の生活にお邪魔したりしながら会話を楽しむ旅行を目的にしてみましょう。

そんな些細なことでも1人1人が意識すれば、この世界は少しずつ変わっていくのですから。