「レゴを使ったアラビア語の教え方」を観た感想。【TED】

「レゴを使ったアラビア語の教え方」を観た感想。【TED】
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…素晴らしいなぁ。

アラビア語を話す人たちの姿を見ていると言葉にトゲがないから聞いていてとても気持ちがいいのだ。きっとアラビア語に込められたなにかが彼らの話し方にも影響を与えているのだろう。

以前にもアラビア語の素晴らしさについての話を聞いたけれど、どうやらアラビア語には僕たち日本人が知らない魅力的な世界が広がっているのかもしれない。

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23歳になるまでアラビア語について考えたこともなかった僕にはその素晴らしさを十分に実感できないのが本当に残念だ。

しかし、23歳になった今だからこそようやく学んでいくことができるようになったとも言える。昔の僕であれば、きっと目も向けなかっただろうから。

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中東に対する偏見と情報の扱い。

中東やアフリカで使われているアラビア語だが、恥ずかしながら僕も最初に見たときは中東やアフリカに対して「戦争」や「貧困」、そして「テロリズム」といったコインの裏側のイメージしか浮かばなかった。

実際にヨーロッパでも中東に関する本が出版されているようだが、移民を受け入れようとしているヨーロッパですら依然としてこうした“過激なワード”の本が並ぶのが一般的だそうだ。

「レゴを使ったアラビア語の教え方」を観た感想。【TED】

日本で暮らしている僕は中東の人たちがどういう暮らしをしているのかまったく想像できない。テレビやニュースから入手する紛争やテロの情報しか耳にしていないと、無意識に偏見意識を植え付けられているのかもしれないから気を付けなければならない。

 

中東に限らず、僕たちは他の国のことのなにを知っているのだろうか。自国のことですら“知る”ことのできるのは表面でしかないというのに。

僕の父親はもうすぐ70歳を迎えるが、そんな父でも生涯で足を運んだことがあるのは大阪から東京までの区間で、海外へは30歳の頃に韓国へ行ったことがあるくらいなのだ。

僕は現在23歳。海外経験はなくインターネットからの情報しか仕入れていないから他国の情報を“知る”ことができるのは氷山の一角ぐらいだろうか。そこに生活したところで現状をしっかり把握できるのかと言われたら疑わしいところだ。

結局のところ、大切なのはどんな情報を持っているかではなくどれだけ相手に偏見を持たないで同じ人間として接することができるのかだと思っている。たとえ僕が70歳になって中東の様々な情報を知ろうとも、3歳の子供と向き合うように他国の人たちと接することができないのなら、それは偏見でしかないのだから。

「レゴを使ったアラビア語の教え方」を観た感想。【TED】

僕はこういう情報を見るのが好きだけれど、だからと言って他人より優れているとはまったく思わないんだ。むしろ、頭でっかちになって他人より偉そうに振る舞う可能性もあるからそっちに気を付けなければならない。

 

偏見を和らげるのは情報かもしれないが、偏見をうむのもまた情報であることを、特に僕のようなインターネットから様々な知識を身につけている人間はよく心得ておくべきだ。

アラビア語の素晴らしさをレゴで表現する。

どうやらグローバリゼーションの影響でアラビア語を主体とする人たちがどんどんと減ってきてしまっているらしいのだが、そこで彼女は子供たちに親しみを持って学んでもらうためにおもちゃの“レゴ”でアラビア語を表現した辞書を作成したようだ。うん、これは23歳になった僕でも楽しく学ぶことができそうだ(笑)。

「レゴを使ったアラビア語の教え方」を観た感想。【TED】

アラビア語には大文字が存在していなかったり文字同士を繋げて書かなければならなかったりと様々なルールが聞けて非常に興味深かったな。

 

そういえば、以前のTEDトークでもアラビア語をグラフィカルに表現したアートからその素晴らしさを伝えようとしていた人がいたけれど、中東で暮らす人たちの表現方法を見ると日本のものとはまた少し違った印象を受けたのを思い出した。今回のレゴからも似たような雰囲気を感じることができたな。

彼らは個人を表現することよりも、言語や文化など集団的なものをアートとして表現するのが得意なのかもしれない。個人主義のアメリカやヨーロッパのような感覚とはまた違って面白い。

僕もなんだかんだ音楽をやってきたが、自分の気持ちを曲にして表現するといのは出来なかったんだ(笑)。どうしてもそこに自分だけではない意味がないと、アートとして表現することは難しかった。

でもTEDならそれができる。僕の視点と、暮らしも国も話す言葉もまったく違う人たちの視点を融合させることができた。

だから今も、僕はこうしてTEDの記事を書き続けていることができるのだなと彼女たちの活動を見ていたらなんだか腑に落ちる部分があって共感できたな。

同じ人間であるという意識。

本当に優れたアートというのはどれも根本的な価値観は一緒で、それは“みな同じ人間である”という意識が表現されていること。これはデザインにも同じことが言えるであろう。

レゴという誰もが親しみやすい部品でそれらを表現した彼女の作品は本当に素晴らしい。アートとデザインの素晴らしい融合だ。

「レゴを使ったアラビア語の教え方」を観た感想。【TED】

国や話す言葉や表現するカタチは違っても優れたクリエイターが伝えたいメッセージはいつも一緒。でもどういうわけか、僕たちはときどきこの価値観をいとも簡単に忘れてしまうことがあるのだ…。

だからこそ、こうした素晴らしい作品に触れることを忘れないようにしたいと僕は強く思っている。

人生が他人と競争するものであってはならない。人より優れてるとか劣っているとかいう意識が差別に繋がり国や人々を分断しているのだということを、僕は絶対に忘れたくない。

 

ちなみに、サムネイル画像用に初めてアラビア語で自分の名前(みやがわあきら)を描いてみたのだけれど、平仮名でも漢字でも英語でもな滑らかな線の繋がりから成り立っていることが分かってとても新鮮だった(笑)。

次にもしアラビア語についてのトークを見かけたら、また違う言葉を書いてみよう。うん、そうしよう。

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