「YouTubeの著作権への取り組み」を観た感想。【TED】

「YouTubeの著作権への取り組み」を観た感想。【TED】



このトークは2010年のもので、当時はYouTubeからアニメや映画を無料でよく観ていた記憶があるんだけど、僕はそれを“悪いもの”だと思ったことは一度もないんだ。

改善すべきことは今でもあるけれど、コンテンツが無料で観れることは決して悪いことだとは今でも思っていない。

もし当時のインターネットに違法であっても無料のコンテンツが存在していなかったとしたら、間違いなく僕はこうしてコンテンツを生み出す側にはなっていないし、YouTuberなども存在していなかったはずなんだ。

当時15歳の中学生だった僕には分からなかったけれども、YouTubeが著作権に関して寛容的なだけでなく、こんなにも広い視野を持って取り組んでいたことにはとても驚かされた。

彼らの広い価値観のおかげで今のYouTube、そして今のインターネット全体が存在していると思うと、いやはや、Googleさんの著作権に対する姿勢は、本当に素晴らしいなと思わざるを得ない。

 

著作権に関して日本では「しっかりと規約を守りましょう。」という風潮がまだまだ残っているけれども、いつもインターネットから数々の“著作権侵害”と呼ばれるコンテンツを目にしてきた僕は、著作権を“守るべきもの”だと捉えたことは、実は一度もないんだ。

もちろん大切にすべきではあろうけども、本質的には著作権を守ることではなく、著作物をどう扱うかに依存していることは、きっとインターネットで育てられた鋭い人なら感覚的に理解していると思う。

一概に「こうすればいい。」と定義できないのが難しいところではあるけれども、僕はクリエイターとして“人類にとって役に立つのか”を考えれば、著作物の扱い方はおのずと見えてくると信じているよ。

著作権は守ればいいだけじゃない。

今でも「著作権はしっかりと守るべきだ!」という意見をよく目にすることがあり、もちろんそれは正しいと思う一方で、著作権はただ守ればいいだけではないということはまだまだ理解されていないようだ。Googleはそれを「著作権は単なる所有の問題ではない。」という言葉で指摘していたよ。

「YouTubeの著作権への取り組み」を観た感想。【TED】

実際、彼らはウェディングで流されていた音楽(著作物コンテンツ)をブロックしなかったそうで、その代わりにiTunesへのリンクを繋げるなどしてアーティストへの利益が入るよう工夫をしたそうだ。

 

これは著作権に限ったことではないけれど、権利を主張する者たちで問題を起こす人は自己利益を守りたがる傾向があるよね。「私の」や「会社の」、そして最も厄介なのが直接的に著作権とは関係のない者たちが主張する「他人の権利」だろう。

彼らには自分が所属する会社や個人的な好き嫌いでしかものごとが見れない。自分が“正しい”と考え、相手が“間違っている”と決めつける。相手の見解を認める—いや、受け入れようとはしない—というよりできない。本当は人々を繋ぐ素晴らしいコンテンツが生まれるかもしれないのに。

なぜなら権利で争いを起こす者たちにとって大切なのは、権利を守ることそのものではなく、相手の粗探しをして悪だと決めつけ、自らのアイデンティティを保存することだったりするからなのだけど、僕はそうならないよう気を付けたいと思っているんだ。

もし使い方について権利者から指摘されたら、しっかりと自分の見解を主張した上で、相手の視点を反映できないか考えられるようなクリエイターでありたい。

それでもコンテンツを生み出す人たち。

今でもYouTubeにはいわゆる“著作権違反”であったとしても残されているコンテンツがたくさんあって、中には収益化をせずにずっと投稿し続けている人もいるのだけれど、僕は彼らの動機がとても気になっているんだ。

実際、僕はスピリチュアルの世界に興味を持てたのも、いわゆる“YouTubeにあった著作違反コンテンツ”のおかげなんだ。英語だから当時の僕には分からなかったんだけど、わざわざ日本語翻訳をして残してくれていた人のおかげでとても救われたことがある。

そこで僕は思ったんだ。

この世の中には権利によって見ることのできないコンテンツがたくさんあるけれど、それらが解放されたら世の中はどう変わっていくのだろうか、と。

僕はこの映画「千と千尋の神隠し」の“いのちの名前”という音楽が大好きでよく聞くんだけど、誰かが2017年の11月にアップロードしたものが今では1000万回以上再生されているんだ。消されないで残り続けてくれると嬉しい(笑)。

この動画は収益化されてしまっているんだけども、コメント欄には暖かいメッセージがたくさん込められていて僕も元気をもらったことがある。だから僕はどうしても、こうしたコンテンツが悪いとは思えないんだ。

もちろんこれは権利というよりお金の問題が大きく関係しているから一概には言えないところが難しいところなのだけど、著作権のあり方について、頑なにならない今のYouTubeの姿勢を僕は支持したいと思うよ。

1つ1つを抜き出して「これが良いのか悪いのか。」という話し合いは、特に部外者がするのはナンセンスなんだよね。

クリエイターに託されている。

2015年あたりまではYouTuberなんかが平気で音楽や映画の著作物を流用してマネタイズができていた時代もあったけど、2018年の今はたしか5秒以内に制限されたのかな。それを超えると収益化できなくなるってたしかPewDiePieが言っていた…気がする(笑)。

結局のところ、著作物の扱い方はクリエイターに任されているんだよね。Google側が「これはいけません!」と主張しないのは広告収入があるからかも知れないけど、権利者じゃないから必要ないとも思える。

「YouTubeの著作権への取り組み」を観た感想。【TED】

中には「そんなの、無責任だ!」と主張する人もいるかもしれないけど、正直なところ権利者でない限り著作権に関しては口を挟む必要はないと僕は思っているよ。権利者への報告はしてもいいけど、たとえ報告したからと言って、関与する権利は与えてもらえないし、与えてもらおうとすることもナンセンスだよね。善人ぶった部外者ほど、ものごとをややこしくすることはないからね。

 

AppleのCEO、ティムクックは「我々は機械を作ることで、ユーザーにパワーを与えているんだ。」と語っていたよ。

これからの時代、コンテンツをどう扱うかはユーザー次第で、ユーザーのコンテンツに対する反応の仕方でインターネットのコンテンツのあり方も決まってくるだろうから、僕は著作物を大切に扱っていきたいと思う。

著作権を守るだけではない、もっと大きな視点を持つことが、クリエイターにもユーザーにとっても必要ということだね。