イチロー『結果は後からついてこない』 – 困難から逃げていたら深みは出ない。

イチロー選手の「結果は後からついてくる」という言葉の文字



「結果は後からついてくる。」

おそらく誰もが一度は耳にしたことがあるこの言葉。AKBの高橋みなみさんが総選挙で毎回口にしていたことでも有名になった言葉ですね。

しかし、イチロー選手がインタビューを受けている動画で「結果は後からついてこない。困難を伴って出すべきであるし、そうでないと出ない。」と言っていた言葉が胸に突き刺さったので、その言葉とともにイチローのように深みのある人間になるために必要なことを僕なりに探っていきました。

「結果は後からついてくる」は逃げであり、深みは出ない。

数々の困難を乗り越え結果を出してきたイチロー選手ですが、彼は「結果は後から付いてくる」という言葉について”それは逃げだ“と語っています。

そもそも、結果は後からついてくるというスタンスは、結果を出すために困難な状況から逃げている印象なんですよね。それを避けて、通常の自分で戦おうとしてる。

ひょっとしたらそれで結果は出るのかもしれないけど、でもそういう人ってきっとそういうことを繰り返すから、なんか深みみたいなものは出てこないんですよね。

イチロー選手はよくこの”深み”という言葉を使いますが、確かに結果を出すだけならある意味簡単なんですよね。

例えば僕の場合だと、”ブログでPV数を上げる”という結果を出すためだったら、炎上記事を書けばすぐにいきます。パッと思いついたのだと、「会社員なんて奴隷だ!」みたいなタイトルで6000文字くらいの記事を書けば、おそらくSNSで拡散されまくって1日で10万PVは稼げるようになるでしょう。

でも、たとえ炎上という手段を使って”PV数”という結果を出したところで、僕自身は成長していないんですよね。例えるなら、原始時代に未来からライターを持ってきて火を灯すような感じで、それは本来やらなければいけない”木を擦り合わせて火を起こす”という、面倒な作業から逃げているに過ぎません。

 

もちろん最初から炎上スタイルでやっている人が今も生き残っているのは、彼らなりの哲学があるからです。じゃないと生き残れないですからね。燃え尽きて灰になっているはずです。

しかし、なんの哲学も美学もない僕がただ闇雲に数字を狙って結果だけを出す手段に走ったら、僕が求めている”検索から読まれる記事を書く”という困難からの”逃げ”になり、そこに成長はありません。

 

僕はこれまで、結果よりも自分の美学・哲学を大事にする生き方をしてきました。

でもそれが通用しないと分かった。その時に「美学も哲学も捨ててやる!」なんて気持ちにもなったけど、それだと僕の人間的な深みを出してくれる成長には繋がらないんですよね。

そして、美学も哲学も捨てたところで結果が出せるようにもならないと感じています。近道なんてないんです。

 

世の中にいる「薄っぺらいなぁ」と感じるほとんどの大人は、おそらくこの「深みがない人であるから」という一言に集約できるでしょう。

そんな”薄っぺらい人たち”でも、人の心を動かせるような何かを持っているのでしょうが、表面的な薄っぺらさを感じてしまうのは、そこには”深み”がないからです。もちろん、いいか悪いかは別にしてね。

僕は人生を豊かにするのは”素晴らしい結果”ではなく、困難によって生み出されるイチロー選手のような”深み”であると信じて生きています。

結果は困難を伴って出すべきである。

さらにイチロー選手はインタビューの中でこう語っています。

結果が後からついてきても、それは選手としての数字が残っているだけで、おそらく人間的な成熟には繋がらないんだろうなと。

僕も結果を出したときにそういう心境になるのかな、と期待はしていたものの、「やっぱりいらねぇな」って思いましたね。

結果はやっぱり困難を伴って出すべきであるし、そうでないと出ないと思いましたね。

他の人の話をするのもあれですが、ブロガーにしてもYouTuberにしても、数字を追い求めて結果を出している人はたくさんいます。流行ばかりを追いかけたり、人の悪口を言って炎上させたり。

でも、そういう人たちには深みという名の”魅力”がないんですよね。だから興味がない。

さらには「成功するにはアホみたいな努力なんていらない。」「夢なんか持つな、捨てろ。」なんて言葉を使っちゃう輩までいるんですが、誰がこの言葉を聞いてその人を信頼するでしょうか。僕はそういう人とは早々に距離を置くようにしています。

おそらくその人は本当に努力せずに結果を出してきた人なのでしょうが、そんな人に誰かの心を動かすような表現(ものづくり)はできないでしょう。

 

かくいう僕も、目先の結果ばかり追い求めてしまうことがありますから、こうして発信するということは、自分自身を戒めるという意味にもつながっています。

“結果を追い求める”という行為は悪いことでないにしろ、その奥にある自分の信念というか、一緒に心も表現していかないと、僕らは深みのない人間になっていくだけです。僕はそんな人生は嫌ですね。おそらく、一番嫌な死に方です。

イチローの言葉を、”失敗”として経験し、深みのある人間になろう。

さぁ、僕らはこの「結果は困難を伴って出すべきである」というイチローの言葉を単なる”イチローの言葉”として受け取るのではなく、自分の経験と照らし合わせながら、解釈していかなくてはいけません。

そしておそらく、この言葉が一番心に染みるのは失敗を経験したときです。

イチロー選手も今でこそこんな偉そうに「結果は後からついてこない。ドヤッ」と語っていますが、その裏にはこれまで”ヒットを量産する”ために、悔しい思いも苦い思いもいっぱい経験してきているはずです。

有名なのがこの言葉ですね。

4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。

イチローが日米通算4000本安打を達成したときの言葉

僕はこの”失敗の経験”こそが、人間の深みを作り出してくれるものだと、最近は確信を持つようになってきました。それはもちろん、僕自身が失敗を経験しながら実際にそう感じてきているからです。

だから努力も失敗もしていない人には魅力を感じないんですよね。たとえそれで結果を出せている人であっても、表面的な薄っぺらさを感じてしまう人には興味がない。そういう人って、たとえ文章であっても伝わるんですよね、薄っぺらさが。

イチロー選手は「何を言うかより、誰が言うかが重要」という名言も残していますが、僕は後者でありたいです。

そのためには、誰かの言葉を鵜呑みにするのではなく、しっかり自分の経験(失敗)と照らし合わせながら咀嚼して、自分のものにしていかなくてはいけないと実感しています。

 

毎回イチロー選手の言葉を聞くと勇気であったり目標へ向かうためのパワーをもらえるんですよね。 きっと人間的な深みは死ぬまで追い求め続けるのでしょうが、それが人生ってものでしょう。

たとえ満たされることがないとしても、それでも僕は深みを求めて挑戦し続けます。それが人生を豊かにしてくれる唯一の方法だと信じて。