「読書で心が広がる」を観た感想。【TED】

「読書で心が広がる」を見た感想。【TED】



あなたが小さい頃に抱いていた夢はなんでしょうか。

僕は幼稚園児の頃に、大人から「将来なりたい夢は?」とよく聞かれた記憶があるのですが、当時はよく分からないままに「消防士!サッカー選手!サンタクロース!」と、とりあえず答えを探してあいまいな回答をしていたような気がします。

 

近代社会では、夢を持つことや目的を持つことが非常に重要視されているワケなのですが、僕は大人になるにつれて「人生には夢を持つことよりも、もっと大切な”なにか”がある。」ということに気付けて以来、とても人生を楽しく過ごせるようになりました。

この女性も、夢に敗れたけれども本に出会ったおかげで、その大切な”なにか”に気付くことができた1人のようです。

大人が決める子供の夢ほど無稽なものはない。

以前のTEDトークでも話題に上がりましたが、中国では日本以上に高学歴、高収入、そして安定した仕事に就くことがとても重要視されているみたいで、彼女も親から「エンジニアになるんだ!(安定して高収入だから)」と言われて育ってきたそうです。

もちろん、それは彼女自身の意思であるかどうかなど関係なしにです。本当は中国遊曲の歌手になりたかったみたいですね。

「読書で心が広がる」を見た感想【TED】

僕は両親から好き勝手にやらせてくれる放任主義的な教育を受けてきたので、特に「これをしなさい!」と指図をされることなく育ってきましたが、親が子供の夢を決めたがる家庭は日本にもありますよね。

昔であれば親が過保護のように、子供を安定したルートで教育することのほうがメリットがあったのでしょうが、今の時代に適応した人材、つまり自発性を持った大人へと育てるためには、はやり子供のうちから自由な選択肢を与えられる放任主義であることはとても重要な教育方針になるでしょうね。

僕の友人にも、「将来は自分の子供をモデルのように、キラキラ輝いた人にしたい!」と語ってくれた女性がいたのですが、それが良いか悪いかは別にしても、大人が決める子供の夢ほど、無稽で無責任なものはないということを経験している人であれば、決して自分の子供の夢を決めたりなんかはしないでしょう。

僕は自分がそうであったように、子供の好奇心が赴くままに好きなことをさせたいですね。

『可愛い子には旅をさせよ』じゃないですが、安定したルートを歩まずに自分で責任を持つことからこそ、僕らは深みのある人間へと成長することができるのですから。

不思議な中国の教育制度について。

それとやっぱり中国も不思議な国で、どうやら国内で禁止されている教育本があるらしいんですよ。儒教の教えが強いのか、政治的権力が強いのか、はたまたその両方なのか…。

その例として彼女はアメリカに住むようになってから、最初に世界地図を見て疑問に持ったことがあったそうです。

それは、「なぜ中国が中心にないのだろう?」ということでした。

「読書で心が広がる」を見た感想【TED】

これ、僕も昔は同じような疑問を抱いた記憶があるんですが、世界地図って日本が中心にあるのが当たり前だと思っていたんですよね。

でも小学生高学年ぐらいのとき、英語の世界地図をどこかで見かけたときに日本が右側にあってとても不思議な気持ちになったのを今でもよく覚えています。子供の頃に教わる“当たり前”って怖いですよね…(笑)。

今はインターネットが普及しているからいいものの、こうした話を聞いていると昔の人がいかに固定概念の中で生活していたかがよく分かります。おそらく、今の時代もまだまだ固定概念だらけでしょう。

彼女は見たところ30代後半〜40代前半あたりの年齢ですが、彼女の親である50代以降の多くの中国人は、おそらくまだまだ“中国が世界地図の中心である必要はない”ということにすら気が付いていないかもしれません。

ほんと、規制に頼って国民を抑制するのはナンセンスですよ。彼女のような中国人がもっと世界に活躍していくことで、どんどん僕たちの固定概念の壁を壊していってほしいですな。

外国語で自国を学ぶメリット。

こうして彼女は中国では規制されていた書物を翻訳された英語で読むことで、自国を外国語から学ぶことの大切さについて学んだと言います。

「読書で心が広がる」を見た感想【TED】

僕もこうして海外の情報を得るのが好きなんですが、日本にいたら当たり前すぎて見逃していることに海外の人たちはたくさん気が付いているということに、もう一度気づかされることがよくあります(笑)。灯台下暗しではなくて、一周することによって“スパイス”が付け加えられているからこれがまた面白いんです。

例えば最近ハマった“スピリチュアル”なんかがそうですが、もともとは日本の“禅”や“仏教”の思想が取り入れられていたりして、そこから改めて禅を学ぶ機会を得たんですよ。

彼女はTEDの中で“老子・荘子”の本を紹介していましたが僕もこの本を読んでハマっていました!(笑)。中国の思想家の本ですがどうやら国内では禁止されているらしく、海外に出たことで自国を知ったと言います。

「読書で心が広がる」を見た感想【TED】

これは『漢文・書き下し文・口語訳』によって翻訳されている本ですが、たしかに翻訳しちゃうと細かいニュアンスが抜け落ちてしまうことがあるんですよね。

たとえばたとえば、今回のタイトルには“心”という文字が含まれていますが、いわゆる日本人が想像する『心』と、英語で表現する『心(mind,thought,etc..)』はまた違うものなんですよね。おそらく、このTEDで翻訳されている日本語と当人が述べている真意とは、同じように若干の違いがあることでしょう。

でもですね、そうした細かいニュアンスを読み解こうとすることによって、そこにみえない“深み”みたいなものを改めて感じることができるようになるのです。これが面白いんすよ!

僕もスピリチュアリティがなければ、その他の思想や宗教観などに触れることもなかったでしょうからね。

特に思想系、心理系、精神系の書物は面白いですね。みんなアプローチや表現方法は違いますが、やっぱり人間としての根本的な部分は同じだったりして、その国の人たちをより身近に感じられるようになります。

もっと人々が自由に行き交いできるようになったら直接話をしてみたいんですよねぇ。

それまでたくさんの価値観に触れながら、英語もちょくちょく勉強しております(笑)。

夢を持つキッカケを本から。

最後に、彼女は幼い頃に抱いていた夢を叶えることはできませんでしたが、それでも数々の本を読んだことによって、「夢を持つことよりも、その夢がどこから来るのかを大切にすべきだ。」という事実に気付かされたといいます。

「読書で心が広がる」を見た感想【TED】

僕も高校生の頃は声優になりたくて養成所にも通っていましたが、有名になりたいとかお金を稼ぎたいとかいう動機が中心だったので、やっぱり続きませんでしたよね。もちろん悪いことではないし、最初の頃に抱く夢としては一般的なものだったはずです。

それでも、当時の経験が今の僕をこうして支えてくれていますし、僕も彼女のようにたくさんの思想家たちの本を読んだことによって、「夢を叶えることだけが人生じゃないし、大切なものはそこら中にある。」と、心の底から思えるようになりました。

それ以来、とっても機嫌がいいんですよね。昔は「なにか大きなことをしなくちゃ…」とか、「お金を稼いで有名にならなきゃ…」と生き急いでいたんですが、それを辞めてから人生が楽しいくいし、不思議なことに以前よりも目標に近づけている自分がいます(笑)。

 

夢に敗れた人、人生の目的を見失っている人、仕事の目的を見出せない人なんかは、ぜひ彼女のトークをどうぞ。

人が道に迷うときはたいてい自分の外側を探していることが多いですが、彼女のいうところの「夢の情熱がどこからくるのか?」を探らなければ、はやり充実した人生にはならないのでしょうね。勉強になりました。

 

最後に今回のTEDでも紹介されていた『老子』の本はかなりオススメです。紀元前の中国から今の時代にも通用する『知恵(本書では“道”と呼ぶ)』がふんだんに込められています。