【ネタバレ有】『ミッドナイト・イン・パリ』の感想・評価と結末までのあらすじ!-フランス・パリの魅力を味わえる魔法のような作品!

映画『ミッドナイト・イン・パリ』を見た感想と結末までのあらすじ



もうこの映画大好きすぎて10回以上見てますわ!

過去にタイムスリップする主人公…と言うと、なんとも陳腐な設定だなと感じてしまいますが、この映画に関してはそんな背景をまったく気にすることなく見入ることができましたね!

爽やかなトランペットの音楽と共に、フランス・パリの街並みから始まって、レイチェル・マクアダムスが可愛いなぁと思ったら、主人公が過去にタイムスリップしてしまい、気がついたらフランス・パリに魅了されていたという、まるで魔法にかけられたかのような作品でした。

宮川 輝
フランスに行きたい!パリの石畳の街並みを歩きたい!

と、見終わった後はガチでフランスまで旅行しようかと悩みました。だけどお金ないことに気がついて諦めました。悲しいです。宮川 輝です。

でもいつか絶対にパリの景色を見に行ってやるわぃ!!

僕をそんな気持ちにさせてくれた『ミッドナイト・イン・パリ』の、魅力や結末までのあらすじを存分に紹介していきたいと思います!

記事の中にはネタバの内容を含む箇所があるので注意してください。

1.映画『ミッドナイト・イン・パリ』の作品情報。

 

監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
制作 パリで撮影したスペイン製作によるアメリカ映画
上映時間 106分
公開日 アメリカ:2011年5月20日(日本:2012年5月26日)
ストーリー アメリカからやってきた作家のギルと婚約者のイネスは、彼女の両親に便乗してパリへとやってきた。ところがある日の夜、酒を飲みすぎたギルは夜のパリで迷ってしまう。そこへ真夜中の0時を告げる鐘の音が鳴り響き、1台の車が現れた。誘われるがままに車へと乗り込み、導かれたのは芸術が花開く1920年代だった!次から次へと偉人が現れる中、ギルが行き着いた先とは…。

『アニー・ホール』や『マンハッタン』、『ブルージャスミン』など、甘くてセンチメンタルな作品を得意とするウディ・アレン監督が手がけた作品で、第84回のアカデミー賞で脚本賞を受賞しています。その他20以上の賞も総なめにしているという、批評家たちからもかなり評価の高い映画です。

この映画を一言で表すなら、『フランス・パリの過去へ行く、魔法の旅行』ですね。1920年代のフランス・パリに憧れる主人公が、ピカソやヘミングウェイといった過去の偉人たちと会っていく姿を見ているに、気がついたらパリの魅力にどっぷり浸かっていることに気がつきます。そして、見終わった頃には僕のように「あ、パリに行かなきゃ(震え声」ってなってること間違いなしです。

物語の設定としてはありきたりだけれど、物語の移り変わりや街並みを映し出す演出、そしてキャストの演技が超一流だからこそ最高の作品に仕上がっているという、ほんとに魔法のような作品です。この映画には独特の雰囲気があって、大好きになりました。

2.映画『ミッドナイト・イン・パリ』の主な登場人物(キャスト)。

現代の人から過去の人まで登場する人物が多すぎるんですが、物語は主人公のギルを中心に進んでいきます。そんなギルと接点の深く、物語で重要な役割を担っている登場人物を他に3人、合計4人を紹介していきます。

2−1.ギル・ペンダー(オーウェン・ウィルソン)

映画『ミッドナイト・イン・パリ』のギル・ペンダー

1920年代のフランス・パリに憧れてやまないギルです。今の仕事で十分稼げているのに、それを捨ててパリに移住しようとすら考えている、まさに夢に生きる男です。

監督のアレンは最初、彼を”東海岸のインテリ”として描いていたそうなのですが、俳優のウィルソンからはそんな雰囲気が感じ取れなかったため、アメリカのカリフォルニア出身という設定にしたそうです。ここら辺は日本人の僕からすると違いは全くわかりませんでしたけどね(笑)。

僕はこの映画でウィルソンを初めて知って、彼のまるで素で話しているかのような演技が魅力的でファンになりました。ギルの素直な性格にぴったりすぎる配役です。

2−2.イネス(レイチェル・マクアダムス)

映画『ミッドナイト・イン・パリ』のイネス

もう僕が大好きなレイチェル・マクアダムスです。

イネスはギルが作家になりたいという夢を応援してはいるけれど、今の仕事を捨ててまで夢を追おうとするギルにちょっと困惑しています。さらに両親からも「彼は稼ぎはいいが、頭がおかしい!」と言われて、親から大切に育てられてきたようなお金持ちの子です。

とてもレイチェルが演じていそうな役柄なので、これまたぴったりな配役です。ギルとの兼ね合いも最高でした。

2−3.アドリアナ(マリオン・コティヤール)

映画『ミッドナイト・イン・パリ』のジュード・ロウ

この映画でギルの心をユッサユサと揺さぶる登場人物です!

アドリアナは服飾を勉強しにパリへやってきた、1920年代に生きる女性です。画家のピカソと付き合っているものの、男性からするとちょっと突けば自分のものにできてしまいそうな、危ない雰囲気を醸し出している妖艶な女性です。男性ならこの気持ち、分かるよね!?

しかもアドリアナがめちゃくちゃ可愛いんですよ。調べて見ると、彼女を演じているマリオン・コティヤールという女性は2013年に『世界一美しい顔』として1位に輝いていました。そりゃ魅力的だわ!といった感じです。

彼女はギルのように、過去に憧れている似たような側面を持っています。この2人が出会ったときの物語の展開に注目です。

2−4.ガブリエル(レア・セドゥ)

ガブリエル

登場回数は少ないですが、この物語を象徴するシーンで登場してきます。

CDショップで働く彼女は、ギルの生きる”現在”に住むフランスに住む普通の女性です。何の特徴もなく、ただただ普通に生活しているだけの彼女が、この映画では象徴的な存在になるんですね。

2015年には『007』のボンドガールにも抜擢された彼女ですが、この映画ではそんな華やかしい表情を見せることはなく、淡々と演技をしています。他にも『美女と野獣』で主人公のベルを演じたりしていますが、この映画ではいたって地味な役柄です。そんな正反対の役柄も演じ分けてしまっている彼女もまた魅力的でした。

3.映画『ミッドナイト・イン・パリ』の結末(ラスト)までのあらすじ【ネタバレ有り】。

3−1.親の出張に便乗してイネスとギルはパリにやってくる

映画『ミッドナイト・イン・パリ』でキスをする2人

フランス・パリに憧れている作家のギルは、彼女のイネスの両親が出張でパリに行くとのことで、2人はそれに便乗してパリへとやってきた。ギルはパリの魅力を語るが、イネスはそれを理解できない様子で見ている。ただ、彼のその姿勢には惚れているようで、ギルのことを「夢に恋する人ね」といってキスをした。

 

映画『ミッドナイト・イン・パリ』で友達と会うシーン

そしてイネスの両親とご飯を食べているとき、昔からの友達であるポールと、その彼女のヘレンがやってきた。彼らは「一緒にパリを楽しもうよ」と提案してきた。イネスはその誘いに同意するが、ギルは「予定が詰まっているんだ」と乗り気ではなかった。

結果的に一緒にベルサイユを周ることにはなったのだが、部屋に戻るとイネスは非社交的な態度が気に入らないとギルに伝えた。それに対してギルは「僕の友達じゃない」と言うが、ギルはポールのインテリっぽい雰囲気と、イネスが気に入っていることが気に入っていないようだった。

 

映画『ミッドナイト・イン・パリ』でガイドに反対する

そしてベルサイユに着くと、ポールのインテリートークが始まる。ポールの彼女であるヘレンと、ギルの彼女のイネスは聞き入ってるが、ギル本人はやはり楽しそうではない。ベルサイユにいるガイドさんが説明しているとき、ポールが切り込んだ。ガイドの説明と、ポール本人の記憶に違いがあったのだ。ヘレンは「ガイドさんに反論?」と聞くが、ポールは「そうだ」と自信満々だった。そこへ無知であるはずのギルが入り込んで「彼女(ガイドさん)が正しい」と、それっぽい根拠を並べてポールに反対した。もちろん、それはただのハッタリだった。

 

映画『ミッドナイト・イン・パリ』で会話をする2人

その後はパーティー会場に行ってワインの話や性の話などして盛り上がった。パーティーが終わると、ポールとヘレンはダンスをしようとギルたちを誘ってきた。イネスは乗り気だったが、ギルは早く帰りたかった。イネスに一緒に帰ろうというが、彼女はダンスに行きたがっていた。ギルは仕方なく帰ることにした。イネスが「道に迷うわよ、タクシーを拾ってあげる」というが、ギルは「大丈夫だ」と言い、歩いて帰ることにした。

3−2.酔っ払って道に迷い込んでしまったギルが過去に連れられる

映画『ミッドナイト・イン・パリ』で道に迷うギル

しかしイネスの予想通り、案の定ギルは道に迷ってしまう。歩いている人に聞くがここはフランス。英語が分かってもらえず質問には答えてくれない。酔いもまわっていたので、ギルは時計のある階段の下で座って休むことにした。

 

古いプジョーに乗せられ過去に連れられるギル

すると時計の金の音が響き、ギルの目の前に古い一台のプジョーが止まる。そしてなぜか乗っている人たちが「乗れよ!」とギルに声をかけてくる。人違いだとわかってもらえず、言われるがままにギルは車に乗り込んだのだった。

 

映画『ミッドナイト・イン・パリ』で道に迷ってしまったギル

降りるとそこではパーティーが開かれていて、ギルもそこに参加した。しかし、ここでギルは何か雰囲気が違うことに気がつく。するとそこへゼルダという女性と、スコットという男性が現れる。彼ら自分たちを「スコット・フィッツジェラルド夫妻だ」というが、ギルには信じられなかった。なぜなら、彼らは1920年代を代表する作家と一緒の名前だったからだ。

ギルは偶然にしてはできすぎだと、ピアノを弾いている人は誰かと彼らに聞いてみた。ピアノをピアノを弾いて歌っていたのはコール・ポーターで、彼もギルの時代には生きていない人だったからだ。しかし、自分たちを”スコット・フィッツジェラルド夫妻”といった彼らは、ギルが一体何を話しているのか理解できない。そんな様子を見たゼルダは、ギルがつまらないと感じたのだろう、彼を連れて次のパーティー会場へと連れて行った。そこでギルは、自分が過去にタイムスリップしてしまったことに薄々気がつく。

次の会場にはヘミングウェイという男性がいた。彼もまた、ギルの時代には存在しないアメリカの偉大な作家だった。

ヘミングウェイは、自分が唯一信頼するガートルード・スタインにギルの書いた小説を見せてやろうと提案した。ギルはこれまで自分の書いた小説を誰にも見せたことはなかったが、アメリカの著作家のガートルード・スタインになら見せられる。今すぐ原稿を取ってくると提案を受け入れて、彼はすぐに店を出た。

そこで一旦冷静になった。スコット・フィッツジェラルド夫妻やヘミングウェイに会えるなど奇跡だ。そして、ヘミングウェイと待ち合わせ場所を決めていなかったことに気がつき、もう一度店を戻ろうとするが、そこはただのコインランドリーだった。

3−3.偉大な作家・画家に会い、1人の女性に恋をする

過去行きの車を待つギル

次の日の朝、もう一度あの場所に戻りたいと思ったギルは、事情をイネスに説明して彼女も連れて行くことにした。そして昨日のと同じ場所で待っていたのだが、なかなか車が来ない。ギルの話に半信半疑で付いてきたイネスも、とうとう「あきれたわ」と言い、諦めてタクシーで帰ってしまう。ギルもあれはよっていた時の幻かもしれないと、諦めかけたそのとき、真夜中12時の金の音が鳴り響き、昨日と同じ古いプジョーが現れた。中にはヘミングウェイが乗っており、ギルはまた1920年代の過去へとタイムスリップして行く。

ヘミングウェイとギルが向かった先には、ガートルード・スタインと、フランスの有名な画家ピカソがいる場所だった。ピカソは彼女であるアドリアナの写真を書いているようだったが、なにやらガートルード・スタインと言い合いをしている。ピカソは彼女の繊細な美を上手く描けていないようで、ガートルード・スタインと言い合いをしていたのだ。

そこでガートルード・スタインからアドリアナの第一印象を聞かれたギルは、初めて彼女の方を振り返った。そこにはピカソの絵とは比べ物にならないくらい、美しい女性(sexuality lovely)がいた。ここでギルはアドリアナに一目惚れしているのは明らかだった。

ギルはガートルード・スタインに小説を渡し、見てもらっている間にアドリアナと2人で色々な会話をした。服飾を勉強しにパリへきたこと、ココシャネルに憧れてパリに恋したことなど。そしてアドリアナの方からもギルに質問した。お互いに意気投合して、ギルは彼女に惹かれていった。

ガートルード・スタインはギルの小説をなかなか気に入っているようで、小説を読んでおくから連絡先を教えて欲しいと頼まれた。しかし、この時代にギルの住所は存在しない。ギルは自分からまたここへ来るように約束をして、自分の住む2010年代へと戻って行った。

3−4.もう一度過去へ戻り、彼女の憧れる黄金世代(1890年代)へ行く

ギルとイネス、と母親

過去へ戻ったギルはイネスと彼女の母親とフランスの商店街を歩いていた。そこで蓄音機から流れている曲に足を止めた。それは彼がタイムスリップした1920年代の曲だった。そこへ1人の女性が現れ、2人は軽く会話を交わす。が、すぐにイネスに呼び止められてしまう。

そしてまたポールとヘレンと4人でフランスの美術館を回っていた。ここでもポールが得意げにインテリトークを繰り広げるが、このときは既にギルの方が詳しくなっている。彼はポールのインテリトーク遮って真実を語るが、イネスから「薬でもやってるの?」と聞かれるくらい、周りから見ると頭がおかしいと思われていた。

それでもギルは小説を見てもらうために、というよりアドリアナと再開するために過去へ戻った。そこでアドリアナに彼女がいることを知られてしまう。ギルはまだ、イネスの存在を話していなかったのだ。

再び現在に戻り、ギルは当時(1920年代)に書いたアドリアナの本を探し、ガイドさんに英語へ翻訳してもらった。そこで、彼女は自分に気があったことを知る。再び1920年代に戻り、彼女を探しに会いにあった。

ギルとアドリアナが歩いているシーン

そこで彼女を見つけ、パリの街並みを歩く。そして、思わずギルの方から彼女にキスをしてしまった。これまでは理性で抑えてこれたのに、今回だけは抑えきれなかったのだ。そこに、再び黒いプジョーが現れる。ギルとアドリアナを誘っていた。そして導かれた先は、アドリアナが憧れていた1890年代だった。

3−5.現代を生きることから逃げないことに決めたギル

アドリアナはそこで、ピカソが憧れていたロートレック(1890年代のフランスの画家)を見つけて声をかける。そこにいくつかの人が集まってきた。アドリアナは「この時代こそ黄金時代だ!」と感激していたが、そこにいる彼らは「ルネサンス期(1855年代)に戻りたいね」と口にしていた。

そこでダンスに頼まれたアドリアナだったが、この時代に住んでいないことをどう説明するべきか迷い、ギルと席を離れて2人で話し合いをすることにした。そこで彼女は「パリが一番輝いていた時代よ、ここに戻りましょうよ!」というが、ギルにとってのパリが一番輝いていたのはアドリアナのいる1920年代であり、1890年代ではない。

そこで彼は自分が2010年から来たことをアドリアナに伝える。そしてギルは、もしこの時代に残っても、いずれまた別の時代に憧れるようになる、ということに気がついた。そしてアドリアナに「過去が素晴らしいという幻想は捨てるべきなんだ」と伝えるが、彼女にその思いは伝わらなかった。

パリの街並みとギル

アドリアナは自分にとっての黄金時代(1890年代)に残ることに決めた。そしてギルは、ギルにとっての黄金時代(1920年代)を去り、現在(2010年代)に戻ることを決めた。

だが、ギルが現代に帰るとイネスとポールが浮気していたことが発覚する。ギルは「僕たちはお互い合わないことが分かったじゃないか」と別れを告げて、イネスと宿泊していた宿を出ることにした。

行くあてもないギルは、パリの街並みをぶらぶらと歩いていた。そして真夜中になり、彼の大好きパリの街並みのなかで0時の金が鳴り響いた時、目の前から1人の女性が歩いて来た。それは、CDショップで少しだけ会話を交わした名前も知らない女性だった。

そこでギルは彼女がガブリエルという名前であるkと、パリに住んでいること、家に帰る途中であることを知る。2人は雨降るパリの街並みへと消えていった。

4.映画『ミッドナイト・イン・パリ』の感想と評価【ネタバレ有】。

4−1.フランス・パリの魅力を圧倒的に表現した演出には拍手を送りたい!

フランス・パリの綺麗な街並み

この映画が始まって約4分間は、フランス・パリの映像が音楽と一緒に流れるだけだったので、最初は何を表現したいのか良く分かりませんでした。でも本編へ入る直前に、最初の映像は見ている人をフランス・パリへと誘う演出だったことに気がついたんです!しかもこの約4分間のうちに、朝から夜のパリを味わっていました。これは本当に感動しましたね。

まずは朝のパリの街並みから始まり、昼にかけては公園で遊ぶ人やランチをとる人に変わり、雨が降ったと思ったら傘をささずに歩く人がいたり、タバコを吸いながら歩く人がいたり。日が暮れると街灯が街を照らしはじめ、この物語の舞台となるフランス・パリへと僕たちを導いてくれる演出がされていました。

おそらく役者を使わない、リアルなパリの日常を映し出した映像だと思われます。僕はそれにただただ「綺麗だなぁ」と見とれてしまいました。言葉がいらないとはまさにこのことです。

そして本編がスタートし、僕を物語へグッと引き込んでくれました。最高の演出でしたね。心から拍手を送りたいです!

4−1−1.ロケ地はフランス・パリの有名な場所

この映画『ミッドナイト・イン・パリ』はフランス・パリがロケ地なので、パリがロケ地といえばロケ地なのですが、有名な場所としては『サンテティエンヌ・デュ・モン教会』や、ビフォアシリーズでお馴染みの『Shakespeare and Company』も映し出されました。

映画好きのファンならきっと「あ、このシーン見たことある!」と思われた箇所がいくつかあったのではないでしょうか。僕もこの後にビフォアシリーズを見て、このブックストアになんだが愛着が湧いてしまいました。

英語とついでにフランス語も勉強して、いつかは聖地巡礼的なことをしてみたいなと思っています。特にこのシェイクスピア&カンパニーには絶対に足を運んで、トートバッグを手に入れたいと思っています!

4−2.時代をまたいで2人の女性と付き合うギルが羨ましい!

そして僕はこの映画の主人公であるギルに言いたい。

宮川 輝
ギル、羨ましすぎるぞ!

マジ羨ましい。時代をまたいでいるからギリ浮気にはならないし!レイチェル・マクアダムスとレア・セドゥを2人同時に相手できるなんて…なんて羨ましい男だ。と、男なのでそんな感想も抱いてしまいました(;’∀’)。

いやまて…最後の女性を含めると3人じゃない!?むぅこりゃ許せんぞギル・ペンダー。なんて罪深き男だ…。

とにかくレア・セドゥ演じるマリオン・コティヤールが魅力的すぎて、男性諸君はメロメロにさせられること間違いなしですよコレ!

4−2−1.ヘミングウェイが本当の愛とは何かを教えてくれた

ただこの物語はそんな不純な恋愛をテーマにしているのではなく、むしろ素直な心を持ったギルが本当の恋を見つけるところがポイントです。

劇中でヘミングウェイが「小心は愛のなさゆえに起こるのだ」と言ってましたが、それがまさしくギルの身に起きましたね。時代をまたいでアドリアナにキスをしてしまいました。その前はイネスのネックレスを奪おうとしてたし…恋は人を狂わせるとはまさしくこのことです。

ただ、アドリアナとの恋もギルが見つけた本当の愛ではありませんでしたね。それなら1980年代に残っているはずです。ギルは現代に戻ることを決めましたから。

そしておそらく、ラストで見つけた相手がきっと”本当に愛する相手”になっていくのでしょう。

4−3.過去に憧れて現在に不満を持っているギルのような人へのメッセージ

上着を着るギル

きっとギルのように「〇〇が生きていた時代こそ、一番素晴らしい黄金時代なんだ!」という懐古主義的な考え方は誰にでもあると思うんですよ。僕もスティーブ・ジョブズが生きていた1980年代に戻って、Apple2がリリースされた昔に戻りたいなと思ったことがありますから。

ただ、そういう黄金時代思考(golden age thinking)って幸せじゃないんですよね。なぜなら今を生きることを完全に拒絶してしまうことになるから。空想に思いを馳せて「あの時代はこうだったんだ…」と決めつけた所で、今の世界が変わるわけじゃない。

ギルがそのことに気づいたのは、1920年代に戻ってアドリアナが1890年代に憧れていたことを知ったときでした。ギルにとって輝いている1920年代の人は、それより前の1890年代に憧れていたんです。さらに1890年代の人は、それより前のルネサンス期に憧れていましたしね。

「”現在”って不満なものなんだ、それが人生だから。」

アドリアナに放ったこの言葉は、ギル自身がタイムスリップから得た一つの教訓だったのではないでしょうか。どんなに過去に憧れていても、今を生きようとしない姿勢でいると人生を台無しにしてしまう。そんなことを教えてくれる物語でもありましたね。

4−3−1.ギルはロマンチックだからこそ、いい小説が書けた

その反面、ギルは過去に憧れるロマンチックな男だったからこそ、過去の偉人にも評価される小説を書けたのだと思います。

その証拠に、本編10分あたりで4人がギルの小説『ノスタルジー・ショップ』についての話をしているとき、彼らには全く受けていませんでしたよね。ポールなんかは「誰がそんなものを買うんだい?」と、歴史を勉強してたくさん知っていながらも、まったく理解できていませんでした。

しかし、1920年代に戻って偉大な小説家ガートルード・スタインに見てもらったところ、「あなたの作品は異色ね、空想科学小説を読むようだわ」と評価されていました。ここに懐古主義的なギルと、現実主義のイネスたちとの違いが現れていましたね。

過去に憧れなどもたない現実的なイネスたちは、本当の意味では芸術なんて理解できない人たちなのかもしれません。

4−4.最後にガブリエルと出会ったことで、ギルを現実世界へと引き留めた

パリの街並みとギル

結局、ギルは現代で”今を生きる”という選択をしたわけですが、2010年に戻ってイネスと別れてからも、しばらく迷っていたと思うんですよね。

その証拠に、ギルはしばらくパリの街をぶらぶらと歩いていました。本屋に寄ったり食事をとるわけでもないけれど、ランチの席に座って見たり。きっと1920年代のことを思いながら自分を振り返っていたのでしょうね。また1920年代に戻ろうか、それともこの世界で生きるべきか、自分の中で葛藤していたのだと思います。

きっとその葛藤を引き留めたのは、最後に現れたガブリエルという女性でしょう。彼女はギルに最初から気があるそぶりを見せていましたから、イネスと別れたという話を聞いてきっと喜んだと思いますよ。そしてギルも、真夜中0時の鐘が鳴ったこのタイミングで彼女が現れたことに、なにか運命的なものを感じたのではないでしょうか。

4−4−1.あの探偵は最後どうなってしまったのか…

ギルを追って消えた探偵

そしてそして、ギルの浮気を疑ったイネスのお父さんが送った探偵さんは、最後どうなってしまったのでしょうか…。

彼は道に迷い込んで「僕は迷子になったんだ」と説明していましたが、相手は明らかに1600年くらいにいそうな貴族で、超富裕層の人でしたよね(笑)。「首をはねよー!首をはねよー!」ってところは笑っちゃいましたよ(笑)。そんなオチもしっかり作ってくれているこの映画が大好きです。

彼は過去に憧れなど持っていなかったから、適当なところに連れて行かれてしまったのかもしれませんね。

映画『ミッドナイト・イン・パリ』の宮川 輝的まとめ!

さて、最後に映画『ミッドナイト・イン・パリ』の宮川 輝的まとめです。

ストーリー:★★★★★
配役:★★★★★
演出:★★★★★
音楽:★★★★★
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宮川 輝の総合点数:95点(超最高ー!)

文句の付け所がなかったので満点をあげてもいいくらい、僕の中のお気に入りで最高の映画の1つです。音楽・キャスト、演出全てが物語の雰囲気を引き立ていて、物語にのめり込むことができました。

それでは、また次の映画紹介でお会いしましょう。