本当に歌が上手い人は知っている歌に感情を込める簡単な方法

歌っている男性のイラストです。



「歌と感情には、どういった関係があるのか?」

あなたもプロのアーティストの歌声を聞いて、心を揺さぶられたり、勇気をもらったり、悲しくなったり、また励まされたりした経験がありますよね。

あれは、歌い手の感情が聞いてるこちら側にまで伝わってくるからです。

でも、そもそも感情を込めて歌わない人なんていないし、歌うときには誰だって感情を込めて歌っています。

それなのにどうして僕たち素人はプロのように感情を込めて歌えないかというと、まだ歌と感情の込め方の関係を上手に理解できていないからです。

僕は音楽教室に通って人前で歌うことによって、この歌に感情を込めるというのがどういったものなのかを、本当の意味で理解することができました。

多くの人は感情を込める方法をテクニックだと勘違いしてるんですが、実は違うんですね。

そこで今回は、そんな小手先で歌に感情を込める方法ではなく、しっかりと感情が込められるようになるやり方について紹介していきます。

これは、歌が上手くなるために必要不可欠な知識です。

1.カラオケが上手い人は歌が上手い人?

歌うのが上手い人と歌が上手い人と人は別です。

そもそも、カラオケが上手い人というのがいますが、彼らは本当に歌が上手いのでしょうか。

いいえ、違います。彼らは本当の意味では歌が上手い人ではないのです。

ボイトレして分かった歌が上手い人とカラオケが上手い人の決定的な違いと理由

カラオケで歌で盛り上げてくれる人だったり、採点で高得点を取る人がいますが、そのほとんどは「歌うのが上手い」人たち。本当の意味は歌が上手い人たちではありません。

本当に歌が上手い人とはどういったものかはこちらで説明しています。

本当に歌が上手い人の絶対的な1つの条件と5つの特徴。

ここでは歌手として活躍するような人の「本当の歌が上手い人」だけが知っている歌の知識について、理解を深めていきます。

2.本当に歌が上手な人だけが知ってる、歌と感情に関する3つのこと。

ではプロのように歌に感情を込めるために何を意識すればいいのか。

それを知る前に、まずは本当に歌が上手い人だけが知っている、歌と感情に関する3つのことを紹介します。

プロのアーティスト・歌手のように歌が上手い人は、深いところで歌に対する理解力があります。そのほとんどは感覚的なものなので、多くのアーティストは考えなくても上手に歌えています。

でも、初心者にとってはこの「感覚的な部分」を理解するのは難しいです。

なのでその部分をあえて言葉にして分かりやすくしていきます。

2−1.歌ってそもそもなに?

音楽とは何かについて説明します。

まず、そもそも歌とは何でしょうか?メロディーに乗せて歌うこと?リズムをつけて歌うこと?

どれも正解ですが、もっと深いレベルで理解していきましょう。

Wikipediaでは歌についての概念をこのように説明しています。

「歌う」ことは、感情を表現とすることを最大の目的としており、その点で、事件や事象を聴く人にわかりやすく伝達することを目的とした「語る」こととは大きく異なる。

例えば、日常的な会話で話すような美味しいランチがあるお店の情報、オススメのカフェの情報、面白い出来事などなど。”伝える”ということにおいては、歌と同じです。

けれども話している内容を伝えるだけでは歌とは言いませんよね。そこに感情を乗せて表現することによって、初めて歌になるのです。

これは誰もが感覚で理解しているけれども、「歌ってそもそもなんだろう?」というところを改めて考えることによって、さらなる感情の深みを生み出すことができます。

2−2.歌は相手の魂を揺さぶるもの

心に響く歌声を表した画像です。

では、そんな「感情を表すもの」がなぜ「歌」なのか。語源から見てみましょう。

「うた・歌う」の語源は、折口信夫によれば「うった(訴)ふ」であり、歌うという行為には相手に伝えるべき内容(歌詞)の存在を前提としていることもまた確かである。徳江元正は、「うた」の語源として、言霊(言葉そのものがもつ霊力)によって相手の魂に対し激しく強い揺さぶりを与えるという意味の「打つ」からきたものとする見解を唱えている。

「相手の魂に対し激しく強い揺さぶりを与える。」なんて難しい言い方をしていますが、要は相手の魂に訴えかける方法の一つとして、歌が生まれたということです。

曲を聴いて感動したり、勇気をもらったり、涙したりしますよね。それは、歌手が歌詞に乗せた感情が、あなたの魂を揺さぶっているからなんです。ロッケンロール!

つまり、歌が上手い人とは「自分の感情を表現して相手の魂をゆさぶれる人」のことです。あなたの歌は相手の魂を揺さぶる歌声ですか?

きっと多くの人は、自分の感情を表現するまでできているはずです。だけど、それによって相手の魂を揺さぶれないとしっかり伝わらないということを理解しなくてはいけません。

文中に出てくる人物の折口信夫(おりくち しのぶ)とは日本の詩人・歌人で、徳江元正(とくえ げんせい)とは日本の国文学者です。

2−3.ただ感情を込めて表現すればいいわけじゃない

好きだという気持ちを伝えすぎた例を表しています

では感情を込めればプロのような歌が上手な人のになるのかというと、そうじゃありません。

だとすれば、誰もが上手に歌るようになっているはずです。

相手の魂を揺さぶる歌声とはどんな歌声か。恋愛で例えてみましょう。

 

ここに、うた子さんとうた男くんがいます。

うた男くんは、うた子さんへの好きな気持ちを伝えるために、毎日ありったけの感情を込めて「好きだー!!」と叫び続けました。

すると、うた子さんは感極まってナミダボロボロ…にはならず、こう思うはずです。

うた子さん:「ちょ、重い。うざすぎー。」

こんな感じで、感情をストレートに相手に伝えても相手の魂を揺さぶることはできません。(マニアックな人はいるかもしれませんが…)

好きな気持ちを伝えるためには、デートに誘い、買い物したときの重い荷物を担いであげたり、風邪ひかないように上着をかけてあげたりと、好きという気持をいろんな形で表現していくのです。ちなみにすべて僕の体験談です。恥ずかしい。

歌でも同じように、相手の魂を揺さぶるためには、自分勝手にただ感情を歌に乗せただけではだめなのです。

なぜなら、それでは相手の心を動かすことができないからです。

 

2-4.感情を上手く伝えるためにテクニックがある。

感情を表現するために歌のテクニックを使います

では先ほどの例のように、うた子さんの魂を揺さぶるために、うた男くんはどうしなければいけないのか。

ここでビブラートやしゃくれ、こぶしといったテクニックを使うのです。

本来、これらの歌のテクニックは、感情を上手く相手に伝えるためにあるものです。

実際の恋愛に例えるなら、先ほど言ったように荷物を持ってあげたり、相手を気遣うなどする行為のことですね。

それなのに、カラオケだとビブラートやしゃくれは単なる採点で高得点を取るためだけだけののテクニックとして使われてしまっているんですね。

それでは本当に歌が上手い人にはなれませんし、相手の魂を揺さぶる歌声になって絶対になりません。

なので、「なんとなく綺麗に聞こえるから」という理由でこれらのテクニックは使わないようにしましょう。

ビブラートやしゃくれでカラオケの採点機能は欺けても、人の心は欺けません。

これらは全て、相手に感情を伝える一つの手段として使うんだという理解をすることが大切です。

 

4.歌に感情を入れるための3つの方法。

では、いよいよ歌に感情を入れる実践編です。

これは歌が上手い下手関係なく、やれば必ず身につくようになり、相手の心に届きやすくなります。

カラオケやライブなど人前で歌う機会がある際は効果的ですので、参考にしながらやってみてください。

4−1.曲を繰り返し聴く

まずは何度も繰り返し聴いて、歌手が歌詞に込めた思いをくみとってみましょう。

なぜこの部分でビブラートを効かせるのか、なぜハイトーンボイスになるのか、全ては感情と関係しています。

言葉で表せなくてもいいので、歌手の歌声からいろいろなものを感じてください。

何読も繰り返しくことで、アーティストが伝えたいことが分かるようになってきます。

4−2.歌詞に込められた意味を自分なりに理解する

次に自分で自作した曲でない場合、歌詞を覚えていないと感情を表現することはできません。

カラオケなどでは画面に歌詞が流れてくるので、覚えていなくても歌うことはできるのですが、それではただ歌っているだけで感情を表現するのは難しいでしょう。

ましては自分で曲を作っていないわけですから、歌詞を覚えてその歌に込められた感情を自分なりに理解することが大切です。

歌詞に対して自分なりの理解がないと、ただアーティストの歌声を真似して歌うだけになってしまいます。

おわかりいただけると思いますが、そんなもので誰かの感情を揺さぶることができるわけないですよね。

アーティストが他人の曲を歌うときでも、ものまねなんかしていません。しっかりと自分の歌声で、自分なりの感情の表現の仕方で歌っています。

オリジナルの曲を歌うのが一番ですが、自分の曲じゃなくても、歌詞に込められた意味を覚えれば自分なりに表現することができます。

歌詞を印刷して、リズムもメロディーもない詩として読んでみるのがオススメです。

歌に込められたメッセージが伝わってきます。

4−3.相手に伝えたいことを明確にする

そして最後に、その歌で相手に何を伝えたいのか明確にしてみましょう。

恋愛ソングをひとつ取っても、失恋した人を励ましたいのか、告白できずにいる人の背中を押したいのか、ラブラブなカップルへ惚気るなと伝えたいのか、それぞれ意味が違うはずです。

それを明確にするために、歌を聞かせた相手が、聞く前と聞いた後にどんな感情の変化があったのかを紙に書いてみることです。

例えば、失恋した人なら「悲しい気持ち(聞く前)→つぎの恋愛へ前向きな気持ちにさせる(聞いた後)」といった感じです。

歌にはなからず目的があります。こうして聞き手の感情の変化を書き出すことによってそれが明確になっていきます。

そして、目的が分かればどうやって歌声として表現すればいいのかも分かるので、より歌いやすくなるはずです。

 

5.まとめ。歌が上手な人とは。

最後にまとめです。

つまり歌が上手い人とは

「表現したい感情を聞き手に届けることができる人」

のことを指します。

届けたい思いがあるから歌にして、届けるためにビブラートやしゃくりなどのテクニックを使うのです。

これが逆転してしまわないよう注意して歌えば、必ず聞く人になにかメッセージを届けられるようになるでしょう。

これで歌が上手な人が感情を込める方法は手に入れました。あとはボイストレーニングで自分の表現力を磨いていってください。