「ニューヨークの路地?もうそんなに意地悪じゃない」を見た感想。【TED】

「ニューヨークの路地?もうそんなに意地悪じゃない」を見た感想



「都市の路地」って聞くと、なんだか最新鋭の技術をめちゃくちゃ盛り込んでいるような気にさせられてしまいますよね。

ところが、今回のTEDトークの舞台となるアメリカだけじゃなく日本でもそうなのですが、都市の路地って実はとっても簡素なんですよね。

東京を1つ見てみても、セキュリティーのために監視カメラが普通よりも多く設置されているくらいで、歩行者専用の安全センサーみたいなものが道路に埋め込まれているわけでもないし、ルンバみたいなお掃除ロボットが人間と一緒に歩いているわけでもありません。

 

では、どうやって街をデザインしているのでしょう。

今回の舞台となるニューヨークでは、その答えの1つは「色」にあったみたいです。

効果的な都市開発は、実はシンプル。

僕はWebデザインの専門学校で、色が人に与える影響力(色彩効果)をしっかりと学んできたつもりだったのですが、今回のTEDを見て度肝を抜かされましたね。

というのも、まさかこんな「ド派手」な色を道路に付けることが、「よりよいデザイン」に繋がってるだなんてまったく想像外だったからです。僕はデザイナーとしてまだまだ未熟ですなぁ…(笑)。

ニューヨークの路地

都市のデザインされた街並み。

いやでもね、まさか世界の大都市でこんなに明っかるい緑色を塗りたくっただけの場所が、しっかりとデザインされているだなんて誰が想像できるでしょう。

素人じゃなくデザインを学んだ僕からしても、もっと幾何学的に計算したテクノロジックなシステムを導入することこそが、最先端の街作りのデザインだと思っていましたから、僕の中のデザイン感を大きく揺さぶられました。

 

この明るい道路はとてもシンプルなデザインに見えますが、これだけで経済効果が170%以上も高まり、歩行者の精神的な余裕も生まれたそうです。

やっていることをざっくり説明しても、道路を明るくして、その辺にちょっくら植物を植えたくらいですよ。

なので費用はこれまでにないほど最安値で収まり、なおかつ今までにないほどの成果をあげているんだそう。

なんて効率がいい改革なんでしょう…素晴らしい発想ですね。

失敗したときのクッションが完備さている。

こうした思い切った改革に取り組むことができた要因の1つに、「ダメだったら、またすぐに戻せばいいよね。」というこの企画のコンセプトがあったようです。

これまでもこのニューヨークの路地を改革するために、信号の色を変えたり、車道を変えたりすることで渋滞を緩和させようと取り組んできたそうなのですが、結果的には逆効果になってしまい、道を横切ろうとする人が現れたりして危険どころか、カオス状態に陥ってしまったそう。

そこで、「もっと大きな視点での改革が必要だ」ということになり、6ヶ月という期間限定で思い切ったことに挑戦しようという発想に至ったそうです。

すると、どうやら前から誰かが考えてはいたものの、失敗のリスクを恐れて行動できなかったことが、今回のデザインだったようで、このコンセプトのおかげで今回からチャレンジできるようになったそうです。

確かに、道路を色で塗りつぶしたり − 段差をなくしてみたり − ローン・チェアーという簡素な椅子を道のど真ん中に置いてみたり − という試みは、ニューヨークのような大きな都市を改革をするには、とても小さすぎるように思われますよね。

しかし、結果は大成功しているんですね。

 

この事実からわかることは、失敗したときのクッションがあれば、人はアイデアをより具現化させやすくなるということではないでしょうか。

どんなにいいアイディアがあったとしても、それをやるには相応のリスクが必要な訳ですが、そんなときに今の一般的な社会システムのように「失敗しちゃダメだ!」という精神では、大きな改革はうまれないでしょうからね。

アイデアは試してみなくちゃわからない。

この動画から学べるのは、「規制のアイディアなんかじゃ大きな改革はできない。」ってことと、「失敗しても大丈夫なクッションがあれば、人は思い切った行動が取れる」ということですね。

大きなことをしようとすると、人は必ず受け身になってしまうものです。でもでも、「失敗しても、とりあえず大丈夫だよ」という保険さえあれば、人はこれまでにないアイディアを思いつき、そして行動に移そうと思えるようになるのです。

おそらくこれから実現するであろうベーシックインカムもまさにそんな感じで、「とりあえず死なずに生きられるよ」という安心感さえあれば、人はもっとプロダクティブになれるのではないでしょうか。失敗して生活できなくなるような社会では、どうしても保守的になって革新的なアイデアは生まれませんからね。

僕もこういう都市開発のデザインとかやってみたいですね…!!斬新なアイディアで、歩行者を楽しませることに取り組んでみたいっす!!!

やりましょう、あと15年後くらいに。興味のある方は僕のところにコンタクトしてください。デザインとアートで世界を変えてやりましょう。