「ビッグデータから見落とされる人間的な洞察」を見た感想。【TED】

「ビッグデータから見落とされる人間的な洞察」を見た感想。【TED】



活用する人間側の問題ですね。

 

ビッグデータを活用することで人々の動向を調べ、ビジネスの場に活かそうと試みている企業は多いようですが、上手くいくものばかりではないようですね。

やはり所詮はデータ、数字に過ぎません。人々がなにを求めているのかを本当に知りたければ、データに頼りっきりではなくて彼女のように実際に現地に足を運んで肌身で感じることが大切なのです。

僕もパソコンと向き合っているとついつい数字に翻弄されてしまうことがありますから、そんなときはちょっと外に足を運んで、人々の生活に触れることで肌感覚を取り戻しています。

 

老子の教えには人間の小賢しさを表した「機心(きしん)」という言葉がありますが、データばっかしを重要視している人間の醜さは僕も重々承知しているつもりなので、上手くバランスが取れる人間になりたいですな。

いくらビッグデータを活用しても、絶対に数字だけで判断してはならない。僕もそう思います。

ビッグデータが活躍する限られた世界。

僕たちがビッグデータにこだわる理由はもちろん、正しい選択をしたいからです。というよりも、間違った選択をしたくないという言い方のほうが人間っぽいかもしれませんが。

「ビッグデータから見落とされる人間的な洞察」を見た感想。【TED】

ところが、ビッグデータを用いた成功例というのはごく僅かで、送電網や物流システム、遺伝子コードといったいわゆる“決められた仕組み”でしか活用できないんだそうです。

 

確かに、たとえばYouTubeの動画1つにしたって、再生回数を見れば人々の注目度がなんとなく分かるわけですが、だからといってそれがビジネス市場や人間的に価値あるコンテンツだというわけではないですよね。

派手に騒いだり人々が嫌がるコンテンツだって同じように再生数を稼ぐわけで、良し悪しを一概に“大きいものと小さいもの”という定量化では表せないのです。

 

僕もデザイナー出身なんでたくさんデータを集めることでより良いコンテンツが作れると思っていた時期があったのですが、逆にデータに翻弄されてなにを作ればいいのか結局あやふやになってしまった経験があります(笑)。

仮説を証明するためにデータをかき集める作業、めっちゃつまらなかったですね。「そんなので俺の作るコンテンツの良し悪しが分かるわけがないじゃろうが!!」と心の底ではいつも叫んでいました。

 

人々はビッグデータを活用することで「正しい選択ができる」と思い込みがちですが、実はそれは大きな間違いなのかもしれません。僕も実体験から、なんとなくそう感じてきています。

予測不能な事態に対する人間の恐怖心。

どうして僕たちがこんなにもデータに頼りきってしまうかというと、それは予測不能な事態に対する人間の恐怖心からくるものです。

だって、誰でも行き先が分からない道を進むより、Googleマップで先が予測できる道を進むほうが安心できますよね。なにが起こるか分からない道より、なにが起こるかなんとなく分かったほうが安心するのは人間の心理です。

でもですね、いくらビッグデータでも人間的な洞察までは決して分からないのです。これが理解できるのは、彼女ように失敗を経験した人だけかもしれません。

 

彼女は「定量化バイアス」という言葉で指摘していましたが、いわゆる現実を型にハメて考えようとする人間の愚かな心がある限り、どんなデータも役には立たないのですよね。

「ビッグデータから見落とされる人間的な洞察」を見た感想。【TED】

どうやら人々をデータで定量化しようとした結果、大きな失敗を経験したようです。

気持ちは分かるんですよ…。データをたくさん集めると「これが最短でいけるルートだ!」みたいないわゆる“方法論”が見えてくる。

でも残念ながら、人を相手にしている限りその方法論は必ず打ち砕かれます。絶対にです。たとえ上手くいっても後で必ず苦しみます。…僕のように(笑)。

「ビッグデータから見落とされる人間的な洞察」を見た感想。【TED】

イチロー選手もインタビューで「頭でっかちな時代。近道なんてない。遠回りに見えることが、実は一番近い。」といっていましたが、つまりは知識やデータに頼ることなく、いかに自分の肌感覚を信じて突き進めるかが大事なのです。

 

やっぱ人間って弱いから、なにか物事を知った気になりたいんですよ。「分かりません」って言うよりも「分かります!」って言えるようなことがしたいですもんね。

専門家や政治家とか偉い立場にいる人ってのはおそらくこのパターンなんでしょうね。裸の王様じゃないですが、知り得るはずのない世の中の出来事をなにか知った気になったとき、人間の愚かさが露呈されるのかもしれません。ビジネスで成功している人間でも、このパターンで苦しんでいる人はたくさんいますからね。

 

そう考えると僕はいつまでもバカな人間でいたいですなぁ…(笑)。自分が愚かだと分かってれば、きっと大きな失敗はしないでしょう。

シックデータとの融合を。

彼女はビッグデータだけでは不十分で、シックデータという“人間の語りを理解する力”との融合が大切だと語っていましたが、このシックデータとはつまり人間の肌感覚という解釈で間違いないでしょう。

「ビッグデータから見落とされる人間的な洞察」を見た感想。【TED】

つまりビッグデータを使っておおよその目標を定めたら、あとはシックデータ(人間の肌感覚)でその都度訂正しながら前に進んでいく、ということなのだと思います。

現代は「目標に向けて、決められた道を一生懸命に頑張ろう!」という教育ですが、そこに自分の肌で感じて頭で考えるという力が備わらなければ人類は進歩しません。

なんか違うと思ったら道から外れて自分の道を作ればいいんです。そのためのデータですからね。

 

僕はそうだなぁ。これまでの人生を振り返るとなんだかんだいってデータを集めながら安定したルートを歩こうとしていた傾向があるので、もっとシックデータとやらに向き合って、未来のことを気にせずに自分のやるべきことに突き進むことですかね。

とりあえず、当分はオープンな人間関係を構築することが目的なので、まずは自分をどんどんとオープンにしていきますぜ。

隠していても仕方ない、そんな時代かな。