Webデザインとは何か?デザインの本質を見極める方法。

デザインの本質を見極める力



「デザインとはなんですか?」

Webデザインの勉強をする上で、この質問に答えられずしてデザインを学んでいくことはできません。

一般的に「デザインがいいもの」とは、見た目が綺麗なものことを指します。

確かに間違ではありませんが「見た目が綺麗なもの=デザインがいい」というのはデザインの本質を表してはいません。

デザインの本質は、普段の何気ない行動をよく観察することで見えてきます。

ここでは、デザインする上で最も大切なデザインの本質を一緒に考えていきます。

なにも難しいことはありません。ただ、普段意識していないことに意識を向けるだけで、デザインの本質は見えてきます。

この記事の最後に「デザインとはなにか」という質問に答えられれば、あなたはもうデザイナーとして先に進むことができます。

デザイン力がある人の特徴とない人との違い。

デザインを考えます。

「デザイン力がある人」と聞いて、どんな人イメージするでしょうか。

綺麗なイラストが描ける人であったり上手に絵が書ける人など、なにかと「表現するのが上手な人」を想像するかと思います。

これはある種、間違いではありません。

 

よく「絵が描ける人はデザインができない」と、絵とデザインが区別されることがありますが、絵が描ける人の多くは勉強すればすぐに、デザインも上手に出来るようになります。

逆に、絵が上手に描けない人は、デザインを勉強しても上手くできない、という人の割合は非常に多いです。

なぜ絵が上手だとデザインもすぐ出来るようになるのか。それにはある共通点があります。

絵とデザインに共通する「ものを観察する力」

絵が上手に描ける人の多くがデザインも出来る理由は、ものを観察する力が人よりも優れているからです。

 

絵を描くとき、被写体となる”もの”をよく見なければ、細い線や影があることに気が付けません。よく見ているからこそ、細部まで表現することができます。

逆に絵が下手な人は”もの”がよく見えない・見ようとしないので、細い線や影に気が付けません。その結果、自分のイメージのまま描き進めて、上手いとは言えない絵を描いてしまいます。

僕はWebデザインを勉強しているうちに、気づいたら絵も上手に書けるようになっていました。

でも絵を描く練習はほとんどしていません。その代わり、ものを細部まで見る練習を授業中、日常生活で何度もしてきました。

 

絵が上手な人と下手な人の分かれ目は、ものをよく見ているか・見ようとしているかにあります。

デザイナーは「なぜ?」を追求する

これはデザインにも同じことが言えます。

さらに、デザインが上手に出来る人には観察する力に加え「なぜ?」を考え追求する力があります。

「なぜ、文の途中に画像を差し込むのか。」「なぜ、この画像に人が写っているのか。」「なぜ、画像にシャドウをかけるのか。」すべてに「何故」と疑問を投げかけます。

 

すると、「なぜ?」という問いかけに答えられない問題にぶつかるときがあります。

 

このときの答えは2つ。

一つは自分の考える力(デザイン力)が足りなくて答えが見つけられない場合、もう一つはデザインの定義をなしていない場合です。

前者ならデザイン力を鍛えて表現の幅を広げていけばいいのですが、後者の場合はデザインする人としては失格です。

 

「デザインを勉強しているのにデザインできていない」なんていうことにならないよう、デザインの本質をしっかり理解するのが大切です。

デザイン力を鍛えるために大切なのは「真似する力」

デザイン力を鍛えるために必要な力デザイン力を鍛えるために、デザイナーはあるゆるデザインを真似することで表現力・発想力をつけていきます。

もちろん、表に出すようなことはしません。自分の表現の幅を広げるために、参考となるサイトや”もの”など様々なデザインを真似します。

この真似する力がとても大切。

学ぶは「真似る」と同じ語源からきているように、真似する力はデザイン力を鍛える上でも必要不可欠です。

 

でも、ただ「真似る」だけではデザインの本質は見えてきません。

デザインを真似するときも「このデザインがされている意味」を考えて真似していきます。

 

まずはデザインの本質を見極める力をつけよう

デザイン力をつける前に、観察して考える力をつけていきましょう。

ただ真似てしても、単なる真似で終わってしまいます。決してあなたのデザイン力として身につきません。

まずはデザインの本質を理解してから真似をします。

 

デザインの本質を知るために必要なのは「ものを観察して考える力」です。

やりかたは簡単です。先ほど紹介した通り、デザイナーはあらゆることに「なぜ?」と問いかけます。

だから身近なものに「なぜ?」と問いかけるだけで、デザイナーとしての考えを身につけることができます。

ものを観察してデザインの本質を見極める力をつける。

デザインの本質を見極めていきます。

世界はデザインされたもので溢れています。探し出すのは難しくありません。

パソコンからちょっと目をそらしたら、マウスやキーボード、ペンやハサミなど使えの上にある”もの”が目に入るでしょう。

その全てがデザインされているといえます。

当たり前のようなものにも、デザインが隠れているはずです。

 

これから僕がデザイナーとして、身近にあるものを「なぜ?」と問いかけ、答えを見つけていきます。

みなさんも僕と一緒に「なぜ?」という問いかけに答えてみてください。

最後に「デザインとはなにか?」がわかると思いますよ。

 

コップの持ち手のデザイン1

これは僕がいつも使っているマグカップです。

このマグカップ、全体は「正円」なのに、持ち手がすこし「三角形」に近い円の形になっています。これはなぜでしょう。

マグカップのデザインを考えます。

 

答えは持ち上げてみるとよくわかります。

マグカップは普通のコップより重たいので、プラスチックのコップに比べて手を滑らせやすいです。

そこで、力の加わる部分を円ではなく、平に近い形にすることで安定するようにしているんですね。

コップのデザインについて考えます。

この絶妙な円は、持ったときに落としにくいように計算された形だということがわかりました。

円の作り方一つ見ても、よくデザインされていることがわかります。

コップの持ち手のデザイン2

マグカップのデザイン2つ目です。

こちらは僕が小学校の頃から使ってるミッキーのマグカップです。取っ手がとっても可愛らしい形をしています。ダジャレみたいになってしまいましたが、本当に可愛い作りをしています。

マグカップのデザインを考えます。

でもこのマグカップ、持ち手の部分にミッキーの鼻が飛び出していますが、これはなぜでしょう。

単にミッキーの形を表現したいからでしょうか。なんとなく可愛いからでしょうか。

 

確かにミッキーがよく表現された形をしていますが、ここにもデザインが隠れています。

マグカップのデザインを考えています。

 

こちらも持ち上げてみるとよくわかります。

ミッキーの鼻で支えながら持ち上げることで、てこの原理が働きマグカップを簡単に持ち上げることができました。

このマグカップはさっきのマグカップより持ち手の位置が低いので、ミッキーの鼻がなかったらバランスが悪く持ちにくなるでしょう。

 

ただ単に可愛いからミッキーの鼻を付けたのではなく、ここにもしっかりデザインが隠れてました。

隠れミッキーならぬ、隠れデザインです。

ボタンのデザイン1

次にボタンのデザインです。

リビングにある換気扇のボタンですが、ここにもデザインが隠れていそうです。

なぜこのボタンは丸いのでしょうか。

換気扇のボタンのデザインを考えます。

「そんなのボタンだから丸いんだよ」と言ってしまえばそれまでですが、デザインは考えることに意味があります。

これは僕が住んでいる地域を考えると見えてきました。

 

僕が住んでいるのは、小さい子供連れの若い親子から高齢者まで、幅広い年代の方々が住んでいる住宅街です。

料理をするときは若い人からお年寄りまで、誰もが換気扇を使うでしょう。

となると、誰もが見ただけでボタンだと分からなければ困ってしまいます。

ということは、見ただけでボタンだと分かるように、丸いボタンが使われているのだろうということが分かりました。

これを見たら一目瞭然、すぐに「押せそうだ!」と分かりますよね。

 

当たり前のことでも、考えることで見えてくるのがデザインです。

ボタンのデザイン2

ボタンのデザイン2つ目です。

次は僕の部屋の電気のリモコンです。

こちらは先程と違いボタンは四角く、さらにボタンごとに大きさも違い色分けもされています。

電気のボタンのデザインについて考えます。

ボタン色や大きさがが違うのは、リモコンを使うときのシチュエーションを考えると見えてきます。

 

リモコンのボタンの中で利用頻度の一番高い「入/切」のボタンは色が大きく濃い色をして目立つようにされています。さらに触っただけでわかるよう、真ん中には「●」の突起もあります。

逆に利用頻度の低い明るさの調節ボタンは小さく、「入/切」ボタンより色が薄いです。

また常夜灯ボタンは暗い部屋で使うことを想定しているので、暗くてもボタンが押せるよう光る素材で作られています。

ボタンが暗くても光るようデザインされています。

これなら暗くても常夜灯ボタンをすぐに見つけられるし、リモコンをなくしても見つけやすそうです。

そして押してみて分かりました。円より四角の方がシリコンボタンは押しやすいです。

このリモコンはよくデザインされていると思います。

デザインとは問題解決のためのツール。

デザインとは何かという問いに対する僕の答えです。

4つデザインされた”もの”を見てきました。「デザインとは何か」が見えてきたでしょうか。

色々な意味で使われる「デザイン」という言葉ですが、僕の言葉でまとめると、デザインとは問題解決のためのツールです。

全てのデザインには意味がある

先ほどのリモコンのボタンを振り返ってみましょう。

電気のボタンのデザインについて考えます。

ボタンの大きさが大小異なり色分けされているのは「よく使うボタンはすぐ押せるよう目立ち、それ以外は目立たなくてもいい」という理由です。

大きさも色分けも、利用者の「使いにくい」という問題を解決するために生まれました。

 

逆にこれが何の理由もなく、ボタンの大きさが違い色もカラフルだったらどうでしょう。

人それぞれ趣味嗜好はありますが、ボタンとしての役割を果たすのには向いていません。

デザインには全てに必ず意味があります。

綺麗なだけがいいデザインじゃない

ここまで読まれた方は、冒頭で説明した「見た目が綺麗なもの=デザインがいい」という一般的な認識から抜け出せたと思います。

どんなに見た目が良く綺麗なものでも、目的を果たせないものはいいデザインとは言えません。

逆に見た目が悪く見えても、しっかりと目的を果たすことができるものは、いいデザインがされていると言えます。

「見た目が綺麗なもの=デザインがいい」とは限らないんです。

デザイン力を鍛えるために「なぜ」を追求しよう

何故を追求してデザイン力を鍛えます。

これからデザイン力を鍛えていく上で大切なのは「なぜ?」を追求することです。

全てのものに対して「なぜ?」と問いかけてください。

答えが見つからない場合は、デザインの本質を見失っていないか確認してください。見失っていなければきっと、答えは見つけ出せるはずです。

以上、デザインの本質を知るための大切なお話でした。

宮川 輝
あらゆることに疑問を持とう!