「私が死んだら土に還してください」を見た感想。【TED】

私が死んだら土に還してください。



僕は死んだら火葬してもらって、残った骨を粉々にしたあとはテキトーに海にでもバラまいてもらう予定でした!

それか風船に骨粉を入れて飛ばす『バルーン宇宙葬』を使うなりして、とにかく形に残さず、地球の邪魔にならない方法で死んだ後の処理をしてもらいたかったんですよね。

自分のお墓を作って子供や孫たちにお参りさせるなんてのは気が引けます。

 

ところが、もっとよりよく僕の体をエコに再利用しながら、自然にも優しい方法で処理してくれる方法があるようです!!

こんな遺体の再利用方法があるだなんて…ちょっと目から鱗でしたねぇ。早く日本にも取り入れて欲しいなぁ。

もし僕が死ぬ70、80年後くらいにこの技術が取り入れられていたら、僕は絶対にこの方法で自分の遺体を処理してもらいます(;’∀’)w。こんなにも効率的で環境に優しい遺体の処理方法を、いったい誰が拒めるというのでしょうか。

さぁ、死んだ後に燃やされて灰になってしまうのか、それとも再利用されてレモンの木になるのか、あなたはどっちを選びますか!

日本では火葬が一般的だけれども…。

日本では亡くなった人を葬る方法として火葬すること(火で燃やすこと)が一般的です。調べてみると、日本人のほぼ100%の人たちが亡くなった人を火葬によって葬っているようですね。

そして亡くなった人の遺骨はお墓なり納骨堂に預けておいて、たまにお墓参りに行く、というのが今の日本の一般的な習慣になっています。

ところが、この方法は自然界のサイクルに適していないようなんです。

 

現在の葬儀システムでは、本来は自然に還るはずの体を破壊するだけでなく、遺骨を保存するためにお墓などの土地を必要としています。自然界では死から生がうみ出されているのにも関わらず、人間だけがそのサイクルから外れているんですね。

確かに言われてみればその通りで、今の日本の葬儀のシステムって環境に優しくないですよね。

火葬することによって莫大な二酸化炭素を発生させ、お墓のための土地も確保しなくちゃいけない。それに維持するために管理やお金も掛かるしで、未来を担う子供たち世代への負担にもなっているんですよね。

僕もこれまでは火葬するのが当たり前だと思っていましたから、まさか火葬して遺骨を保存しておくことが、自然界のサイクルを破壊しうるかもしれないだなんて考えてもいませんでした…。

当たり前のことを見直す。今はそんな時代ですね。それがたとえ死であっても。

今の葬儀システムに疑問を抱かなければならない。

僕も既に何度かお葬式を経験していますが、誰も今のシステムに疑問を抱いていません。

「どうして死んだら火葬するの?」
「どうして骨を残しておくの?」
「どうしてお墓を作るの?お参りしなくちゃいけないの?いつまで残しておくの?」

子供でも思いつくような当たり前の質問ですが、きっと多くの大人たちは「そういうものだから」で済ましていることでしょう。僕もこのTEDに出会ってなかったら、きっとそうなっちゃってたと思います。

もちろん、この『死』というテーマは簡単に語ることができないからこそ、改革が進んでいない分野なのです。気持ちはすごく分かりますよ。

 

彼女もTEDの中で、「自分の死には失望しないとしても、葬儀に関連する現行の習慣にはうんざりしてしまうでしょう。」と述べていましたが、これは葬儀を経験した敏感な人であれば、同じような感覚を抱くはずです。

宮川 輝
僕らはいつまで、死と感情的に向き合い続けていくのかなぁ。

人間の死と何度か向き合えば、こう思うようになってくるでしょう。もちろん感情論は大切だけどさ。

「どうして今の仕組みがあるの?」っていう基本的なところに疑問を抱けなくなったら、人類は進歩していかないよね。人間は死について問答を避け過ぎるせいで、もはや概念でしかなくなってしまっている。

誰もが死ぬわけだし、土地だって無限にあるわけじゃないんだし。

環境のことを考えたら、たとえ難しいテーマであっても新しい技術を取り入れなくちゃいけませんね。今がそのときです。

死を自然のサイクルに託して再利用する。

彼女の案は、「遺体を土に還すことによって生まれる熱(ねつ)を使い、生活に必要なエネルギーに変換するだけでなく、葬儀場を他の施設と一体化させ遺族の悲しみを癒す場にする。」といった取り組みです。すごいざっくり説明しましたよ。

このアイデアを聞いたときは、「なんて素晴らしいんだ!」って思わず笑顔になっちゃってましたねぇ。世界はこんなアイデアを実現させようとしているのかって。

 

ほら、日本だけじゃなくて今の葬儀場って堅苦しいじゃないですか。それに死に関わることができるのは遺族だけだし。

誰もが経験する人生の一大イベントとも言える死を、これまで僕らは「悲しいもの」「寂しいもの」「慎むべきもの」としか捉えようとしてきませんでした。

でも、そうじゃないよね。誰もが死ぬのだから、「死をよりよい形でデザイン出来ないだろうか?」という発想に至らなくっちゃ。

 

「さぁ、葬儀革命が始まりました(笑)」と締めくくった彼女の姿には、重くるしい空気なんて一切ありませんでした。

いつも思うんですが、なにか難しい問題に直面したときって改革する側は問題の中にいたらいけないんですよね。

例えば「私は困っている人の立場になって考えるんだッ!!」とかいうと不思議なことに、それだけでなんだか素晴らしいことをしているように聞こえてしまうんですよ。中身なんて、なんにも話してないのに。

これがいわゆる『感情論』ってやつで、多くの人がなんとなく納得してしまう点です。

だけど、現実はそうじゃない。感情論を抜きにして、物理的、現実的な手段で取り組まなくちゃいけないんです。

 

その点において、彼女の案はしっかりと遺族の感情も汲み取って考えられているので本当に素晴らしい。しかも分かりやすいし。

僕もこういう普通はネガティブに捉えられがちなものを、ポジティブにガラッと変換できる取り組みをしていきたいですね…。TEDはほんと最高よ、こんなコンテンツはここでしか見られない!

ということで、彼女の素晴らしい取り組みをどうぞ。あなたの死に対する固定概念がグラっと揺らぐはずです。